>>385

案内所に入ってすぐのところには島の案内書が差し込んである棚が1つ有る
そこから左の部屋へ入ると軽食や飲み物を提供する食堂と土産物などの売店が有り
右の部屋が島の観光案内所になっているようだ

Sが食い物の匂いに誘われて迷わず左へ向かおうとするのをHがSの首根っこを掴んで止めて
先ずは宿泊先に私たちが着いたこと連絡するのが先でしょと注意する

Yは早速、島の案内書を1部取るとさらさらと読み始める

案内所は一見すると無人に見えたが窓口に有る呼び鈴で呼び出す様に書いてあるので呼び鈴を押して待つ

案内所の裏の別室から出てきた初老の男性が今日はと挨拶をしながら出てきたので
Sが▼●◆に宿泊予約をしている者ですが迎えを寄越す様に連絡をしたいのですと話す

係の初老の男性はにこやかに笑いながら▼●◆に連絡をして迎えに来て貰うのとは別にこちらで送迎も出来ますがと説明をしてくる

Hがその方が早そうですけど料金はい▼●◆かほどかかりますかと尋ねると
初老の男性は予約をしているのを確認出来れば無料ですから安心してくださいと答える

初老の男性はそれではお名前を頂ければ▼●◆に確認しますからと受話器を手に取る

Sが東京から来たSとその手下が2名ですと真顔で答えるのをHが聞いて
Hが初老の男性の視点の死角の位置のSの体の1部を野球で鍛えぬいた指先で摘まんで差し上げると
あまりの激痛で立ったままSは行動不能に陥る

HがSと友人が他に2人ですと初老の男性に訂正すると
初老の男性もそうでしょうな、お連れ様はユーモアの有りすぎる方みたいでと笑みを浮かべて
宿泊先への予約確認を済ませると、運転手は別の者がしますので、表にお車を回しますがと告げてくる

それまで案内書を読んでいたYが初めて初老の男性に向けて話す
隣の売店でいろいろと観て回ってからでも構いませんか?

初老の男性は勿論よろしいですよ、お済みになりましたら、また声をお掛けくださいと言い
裏に居りますから呼び鈴でお呼びくださいと言いながら裏に消えて行く