>>126


休日に狭いアパートの部屋にずっと7と居るとストレスが溜まり勝ちなので
部屋の掃除をするからと云う理由を作り
7に初めて逢った公園に居る様に言うと、何故かこれは素直に聞き入れてトテトテと靴を履いて出ていってくれる

もっとも初めてこの指示を7にした時には7がいつまで経っても帰って来ないので遂に迎えが来たのかと喜んでいたら
夜更けに激しくドアを叩く音と○○、○○、○○と叫ぶ声に叩き起こされてしまい

慌ててドアを開けると頬っぺたを膨らませた7が何で迎えに来ないのと怒っている

幸い7のする事は基本的に私以外には認識されないので近所から苦情が来ないのは助かったが

それから暫くは「下等生物は7への敬意が足りないねえ」と

自宅で何をしていてもイキなり耳元で叫ばれる罰を受けてからは嫌気がさしたので

適当なタイミングで公園に7を迎えに行くことにしていた

7は公園の誰にも認識されないが存在はしているので端から見ていると
たまに他人が7を無意識に避けながら歩いたり走ったりしているのが見られると変に面白いなあと感心したりする事もある

この事を7に質問してみたら私と暮らし始めてから他者他物の7への認識の程度の設定をわざと緩くしていると
私には良くわからない説明をボソボソとされておわりにされてしまい
それからは同じ質問をしてみても無視されている
しかし何となく言わんとしている事が分かるのは
公園から7を連れて帰る時にたまに7から手を繋いで来るのだが
私と7は触れあえるのにも関わらずに、電柱などの工作物や通行人は7を素通り貫通?して通り過ぎて行くのを何度か見てしまい吐き気を催したからであった