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公園に入る前に中の様子を窺いながら、7に一つ変わった事を教えて上げたいのに必要なので
私のような下等生物な状態に成れるかどうかを訊いてみると
必要ならいつでも成れるよと7が少女の目から炭団のような黒い穴みたいな目を向けてくるので
7に目が下等生物と違うから気を付けてと言うとまた少女の目に戻ってくれたので計画通りに公園に入る

私と7が他人から観るとどんな関係に見えるのかと思いながら
改めて7に私以外の下等生物からも7が見えているから、言動に気を付けて騒いだりしないようにお願いをする

公園内の整地されていない幾らか雑木が生えている草むらに向かい7と歩いて行く

草むらに入ると7に僕がする事を良く見ていてねと言ってから
大きめな石を探して草むらを探索する、丁度赤ん坊の頭くらいの石を見つけたのでソコまで近付いてから

7に向かい、今から下等生物が下等生物を弄りますと話してから
おもむろに石を掴んでを数十aほど脇に放り投げると石の下に隠れていた小さな生き物(蟲の類い)が数匹ほど
急に隠れ家を失ってしまったので慌てて四方八方に逃げ惑い始めた

それを観ていた7が興奮のあまりに目を炭団のような黒い穴にしながら蟲たちの動きに集中しだした

私は慌てて7、目、目を戻してと小声で注意すると、目こそ少女の目にしても、顔を草むらに近付けて匂いでも嗅いでいるかの如く寄せて、蟲に非常に強い興味を持って居る姿を顕にした

その日は想像していた以上に7が蟲弄りに嵌まってしまい、途中からは7だけ草むらに残して私は公園のベンチでのんびりと寛いで過ごした