>>153
スズのいきなりの乱入に田舎娘花魁はよほど驚いたのか背中を壁にぶつける勢いで狭い室内で距離を取り

これもいつの間にか両手にバットの様な鈍器を一振りずつ握っている

スズは私を笑いながら一瞥した後に壁に貼り付いた状態の田舎娘花魁に事務的に話しかける

スズ「あなた、鰐の会の下等生物Hだよね、7に聞いて知っているよ、7に頼まれて○○を迎えに来たから連れてくよ」

私はスズにいやまだ献血が済んでないからとかしどろもどろに説明をするが

スズは私にだけ伝わる念話に替えて話す、下等生物領域で私は7の姉だからね、妹の7が○○の身を案じてぶるぶる震えながら待っているのを見たら放っては置けないしさ
念話のままスズが続ける、スズ「7より遥かに出来るスズ姉に嘘は通じないよ○○、ここだけの事にするから、○○も『献精』ではなくて『献血』を無事に済ました事にして7の待つ家に帰ろう」

やはり産まれて間もないまま次元陥穽に捕まる7と違い
そんな7を見付けて救出が出来るだけの優秀なスズでは下等生物領域への理解度の深さに雲泥の差が有るのを改めて思い知る

私はじゃあそういう事でとだけ田舎娘花魁に告げてスズが入ってきた裂け目から飛び下りる
田舎娘花魁はよほどスズが怖いのだろう凶器を持っているのにスズを前に立ち竦んだままである

スズが出てくるのに少し間が有ったが出てきたスズが手に持つ分厚い封筒を見て
あー田舎娘花魁は型に嵌められたのかと気付いたが、スズに返して来いと言っても聞き入れないし逆にスズにまた説教をされた

スズ「○○からしたら理不尽かも知れないけど7は○○を指標に堕ちてきたのだから、○○には7を大切にして貰いたいね」

スズは、はいこれと鰐の会のHからむしり取った大金を○○に渡しながら
○○が7と同棲する負担の足しにして、7と過ごす時間を幾らかでも増やして頂戴と言う

それからスズは7には○○と手を繋いで帰ったのは内緒にしてねと言いながら手を繋がれて並んで帰路についた