>>141
あー、着替えて風呂に入るのかと思いながら、ソファーベッドに戻り寝転んでいると

まーた、風呂場の方から7が○○と繰り返し呼ぶ声がしてきた

まだ終わってなかったのかと、かったるいなと思いながら、脱衣室に行くと7がまた俯き加減に立っている

俺は7に今度はどうしたのと訊いてみると、7は穢れてないよね、水で洗い流すと穢れが落ちるって誰かが言っていたしねと答える

俺はこれで最後にしたいので、7は大丈夫だからと頭をぽんぽんしてやり

まあこっちで話そうやと7をソファーベッドの方に連れてきた

悪いけど寝ながら話すぞと、7に言ってからソファーベッドの掛け布団に潜り込むと、7の顔が真正面にある、うわっ、今、7は空中に浮いてるのかよ

7の行動に慣れてきたとはいえども、気持ち悪いのは変わらないものだ

7「○○に赦して貰って7は生き返ったようだよ、でもね、でもね、でもね、一度はSとSの分身精神体を赦したけれども、やっぱり7は二度と見たくないからね
2体ともアカシックレコード自動管理機構の管理から外して観測不可能にして、この低次元領域には居なかった事にしようと思うんだよ」

相変わらず7の言ってる事はほとんど理解が出来ないなと思いながら

7がまだ怒っているのだけは分かるので、また上手く7を慰めないと、Sとソノ連れが可哀想な目にあうのだけは分かった

こういう時の7は理屈じゃないなと考えてから、7に話しかける

俺「7が嫌だったのは俺に嫌われてしまうような事をされそうになったからだろ
でも実際には先に気が付いて未然に防いだから、今の7は俺の好きなままの7だよ
もうSたちの事は忘れてさ、7の旋毛の良い薫りを嗅がせてくれよ
俺はかなり眠いからさ、7の旋毛の薫りに包まれて寝たいよ」

本心ではないことを言うのも、7と無事に同居を続けるには必須よなと改めて思う

7は7でもうSたちの事は忘れていて、○○はどんな薫りが好きと薫り選びに気持ちが移っている

そうだな、林檎の薫りで眠るよと7に告げてから、俺は目を閉じた

翌朝に7からSの手土産を受け取ったので金額を確かめたら

ついに四桁万を超える金額の札束をもぎ取ってきたのかと少し驚きながらも

金を払ったのに、この世から跡形もなく消されたら堪らんわなと思いながら、今日は日曜日だからと2度寝を決め込んだ