>>95
寝不足で三交代勤務を完遂するのはキツかったが何とかやり遂げて帰宅すると
スズと7が並んで音量を小さくしたテレビを鑑賞している

ただいまと声をかけると7が1人で留守番している時は7は背中でお帰りと返事をしていたが
今回はスズが7を従えてトテトテと目の前にまでやって来て下等生物◯◯お帰りと出迎えてくれるが
その代わりに2人とも胸をそびやかして偉そうにも見える対応をしてきた

同じ高次元存在でもスズは7よりも賢いのは間違いなさそうなのを改めて確認出来たので

スズに昨日は徹夜で寝不足なので先に軽く仮眠を取らせて貰えるかなと話してから
コンビニ飯で申し訳ないが適当に2人の分を買ってきたので仮眠をとってる間にでも食べててくれと渡す

これは2人にとり相当に興奮する出来事のようで
少女の目から黒い炭団を填めた穴の様な目にして
コンビニ袋からガサガサと出して見せた食品の匂いでも嗅ぐかの様にして顔を近付けて
ほうほう、ふむふむ、そういうことかとか食べられる物である以外は知りもしないのに知ったかぶりをしている

スズ「あのね、あのね、あのね、スズと7はね、下等生物◯◯の領域に居候する支配者層としての義務は果たしたいと思うんだよね、だからね、だからね、だからね、下等生物◯◯が起きてくるまで待つよ」

スズと7は他の人の傍目には双子と変わらずに区別が付かずに見えるのだろうが
7とは幾らか長めに一緒に暮らして居るので
私にはスズとは違って7は直ぐにでも食べたいのが丸分かりの表情なのが見て取れる
元々、高次元存在体は食事が不要なのを知っているので勝手にしなさいと思い

布団を敷いてそのまま仮眠準備を始めると
スズがこちらをじっと見ているのに気が付く
あー、7よりは賢いけどスズも我慢するのは辛いのねと笑いを噛み殺してから

スズと7の義理固いのは分かったから先にコンビニ飯を食っとけと言い
でも俺の分は残しとけよなと言い捨てて今度こそ寝に入った