>>396
WはYと激戦を繰り広げているので瓦礫と化していくマジックアイテム研究開発室と本部を見ながら

Yに負けさえしなければ、後でまた新しい本部を創り、悪魔のさくらんぼの実を売って儲ければ良いと信じて

魔術戦では経験豊富なYからの攻撃を凌ぎ、カウンター攻撃が出来る隙を伺っていた

Wは知らなかったがHとSがとうとう狭い一室に追い詰められてしまい

自力で立てないほど弱ったSを護る為にHが得意の亜音速戦闘術を捨てて立ち止まり

しかも木製バットから超合金バットに持ち代えて、女部下らを殺す覚悟で最後の抵抗をしている

しかし二人を追い詰めた事で余裕を取り戻した女部下らも
それぞれが手に手に刃物や凶悪な刺付き鈍器を用意して二人を脅す

女部下「テメエラ、さんざん手こずらせてくれたけどよ、この人数を相手に生きて帰れると思うなよ、このドブスがっ」

Hが可愛く綺麗な娘らに容姿について本当の事を言われてしまい

しかしそれでもキレて得意の亜音速戦闘術をしなかったのは、自分だけなら逃げ切れても

残されたSがなぶり殺されてしまうのが分かりきっていたからである

HはこうまでなってもYからの援護が無いのは、もしかしたらYが重傷でも負わされたかと思い、ついに死を覚悟し始めていた

足元からは倒れたままのSが珍しく吃る事もなく、もう私は良いから、Hだけでも逃げてちょうだいと繰り返している

SはHに、Yに逢ったらSはSなりにさくらんぼ妖精大使として生き切ったから

Sの復讐とかしないで幸せに暮らしてと必ずHの口から伝えてとも呟いてもいる

H「Sっ、お前は弱っちいくせに、YやHの心配とかしてんなよ、生意気だぞ、そんなふざけた事を言ってないで
Sこそ、Yに逢った時にHは顔とスタイルだけの性格ドブスを
全員ぶち殺して格好良かったって話して聞かせろよな
野球で鍛えたHに任せとけば、安全安心だぞ、ソコできちんと観てろよな」

Yには二人を援護する余力は無いものの、普段から二人を心配して監視している魔力がまだ生きているので

YはHとSがいよいよ殺されそうなのを知ってしまい、さて今までの人生もそれなりに楽しかったわね

先に約束した通りにHとSは生かして帰さないとね

だけどW、あなたは私と一緒にあの世まで付き合って貰うから

Yは魔術と同時に魔術を無効にする魔術の展開と云う矛盾を叶える為に命を掛ける決心をした