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目覚めたYが周囲を見回すと、さほど離れていないところに、HとSが倒れているのを見付けた

Yは得意のショコラの魔法で広範囲の探索をしようとしたが、魔力こそYに集まるものの、Yの思うようには物理現象に干渉が出来なくなっているのを知った

せいぜいYを中心にして半径数百b程度の様子がかろうじて分かる程度で
それも虫食い穴がたくさん有るように探索不可能な場所が点在している

しかしYの身体自体への魔力干渉は完全に出来るようなので、自身の健康状態を魔力で調べて異常の無い事を確かめてから

先ずはHのところへ向かい、Hの健康状態を魔力で調べて寝ているだけと知り安心する

次にSのところへ向かい同様に調べてみれば、やはり寝ているだけと分かった

とりあえず一安心したYであったが、なぜこんな見知らぬ場所で三人揃って寝ていたのか
寝る前までの記憶が思い出せないのが不安材料ではある

Yは気持ち良さそうに寝ているSを起こそうと声をかけると

S「◇◇(Sの幼なじみの青年の名前)、動きが激しい」よ、まだ馴れてないから、、お願いだから、そんなに激しくしないで」
と訳の分からない事を言いながら目覚める

YはSもついに一線を超えた思い出なのか?とニラニラしながら、SにHを起こしに行くと言って離れる

Hも気持ち良さそうに寝ているので、少しだけ起こすのが可哀想に思うが
こんな何処ともしれない場所で寝ている事こそ危険だなと思い、Hに起きるように声をかける

H「あっ、あっ、あっ、虎徹が、良いところに当たってるぅ、もう駄目、場外にイクウ」と

HはHで気持ち良さそうな幸せな夢を見てるわねと、Yはニラニラとした笑いが抑えられない

YとHが居るのに気が付いたSが、こちらに歩いてきた

三人揃ったところで、寝ている前の記憶をお互いに確認したが、なぜこんな場所に寝ていたのかが分かるような記憶は三人とも無かった

しかも三人とも白いワンピースみたいな衣装に着替えさせられており
持っていた荷物も身に付けていたアクセサリー類も無くなっていた