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その日のYは着ぐるみショーの仕事がないのでKO事務所の雑務を命じられて朝から定時まで働いていた

何処の事務所も公には出来ない様な設備や装具や備品を備えているものだが

公にはしにくい故に専門知識や技能を持つ口の固い外部の者に整備を任せている事もある

Yがその手の知識や技能についてはセミプロと呼べるほど達者なのを知っている事務所幹部が

ヤバイ物の外注整備を減らして出費を押さえるためにYに命じたのだ

Yは普段は着ない紫色のツナギを着てから、事務所各階のアチコチに仕掛けられている設備と

Yが住む地下の更に地下に有る各種設備と装具類や装備品の在庫管理と整備状態を確認していった

Yはショコラの魔法の助けも借り、手の抜けない仕事をテキパキと熟していく

紫色のツナギのまま事務所幹部に点検した結果の報告の書類と、合わせて外注整備が必要な件と在庫品が古かったり、減っていたりする物の交換と補充を申請した

事務所幹部「お疲れさん、さすがはYやな、仕事が早いわ、どやろ、外注に回す整備も地下の整備場に道具と資材を揃えたら、Yに何人か付けたるさかい頼めんかいな?」

Yは、やれやれそんなに出費を減らしたいのかしらんと思いながら答える

Y「助手を何人か付けて貰う程度ですと、外注整備より時間はかかりますよ

まあ今までも定期的に整備はされていますので、大掛かりな整備は必要ないですけどもね」

そうか、そうかと事務所幹部は答えて

Y「期限は◇◇くらいまでに終わらせて貰えて、予算◎◎円に収まるなら、Y独りに任せても構わんけどな、もちろん、Yには仕事として依頼するさかいに報酬**円くらいで、どや?」

Yは小躍りしたくなるのを押さえて

Y「うーん、その期限まででしたら、難しい整備もないですので、わたし独りでも間に合いますから、やりますよ」

事務所幹部からは、さよか、助かったわ、では任せたでーで

Yは無茶苦茶実入りの良い仕事を貰えたので

ほくほく顔で道具類や部品や資材が揃い次第に始めますからと返事をして退室した