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プロに徹することができなかった
 岡田奈々の場合、2017年の人気投票イベントで、「スキャンダルや問題を起こして、それをネタにして這い上がるメンバーがいます。それを真似していいと思わないし、真面目にやってる人が報われるようにしたい。これからは48グループの風紀委員長を目指して頑張りたい」と宣言していたことが、「ブーメラン」となってしまった。

 先に指原莉乃や峯岸みなみら、熱愛ゴシップで知名度を上げた先輩メンバーがいたことの対比としたわけだが、それは彼女自身が自分を売り出すために「恋愛しない」という看板を最大限に利用していただけのことである。もちろん宣言したときはその覚悟もあっただろうが、それが守れなかったのは、最終的に「プロ」に徹することができなかったということでもある。

 週刊文春の報道によれば、岡田は交際相手の住む都内マンションに出入り、黒い帽子に眼鏡をかけて変装はしていたが、手を繋ぎ、腕組みして外を歩き、ドン・キホーテに行ったり、さらには不動産関係者と新築マンションの内見したりしていたという。これは芸能記者として見ても正直、ガードが緩すぎる。

 過去、浜崎あゆみのキス写真をスクープするなどゴシップ報道をしてきた身からすれば、無防備とさえいえる。ちなみに、その浜崎は人気絶頂時、本命の恋人を隠すために「元カレ」長瀬智也との偽デートをメディアに撮らせたほどだったし、別のあるアイドル女性は影武者を用意して同じ車種の車を複数用意して記者の追跡をかく乱した。段ボール箱に入って宅配便を装って移動なんてのもあった。

 そこまで大掛かりなのは事務所の協力があったからだが、個人でも安易に自宅の出入りは「しない・させない」がアイドル活動の基本だ。同じマンションに二部屋を借りて行き来するのはよく知られた密会手段だし、ゴシップ無縁の人気俳優やアイドルたちは各自、かなり工夫して恋愛している。徹底すれば、張り込み記者がいたって決定的な場面は撮れない。

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