ドイツ、クーデター計画容疑で25人逮捕 議事堂襲撃を画策と
2022年12月7日 18:13

ドイツ連邦検察は7日、政府転覆を図ったとして、25人を逮捕したと発表した。極右関係者や元軍人などで構成されるグループが、連邦議会議事堂を襲撃し、政権を奪取するつもりだったという。

連邦警察は、国内11州で25人を逮捕したと発表。貴族出身の「ハインリヒ13世」を名乗る71歳男性が、クーデター計画の中心だったとしている。逮捕された主犯格2人のうち、1人はこの人物だという。

クーデーター計画には、ドイツ警察がかねて監視対象にしていた極右勢力「ライヒスビュルガー(帝国の住民)」運動の関係者も含まれているという。「ライヒスビュルガー」は現代ドイツ国家を認めず、暴力を推奨し人種差別的な陰謀論を掲げている。

この極右運動に参加する約50人の男女が、現在のドイツ連邦共和国を転覆させ、1871年のドイツ帝国に模した新国家「第二帝国」を樹立しようとしていたという。