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真ホワイトシスターズ&7様直属護衛軍(元スリーホワイトシスターズ)物語


週末でも月末でもない、ある日にスズからではなくて7からYに直接に直属護衛軍の召集がかかった

召集の目的は皆が集まったら話すから必ず来てねと、相変わらずにスズと比べるといささか幼い口調で告げて、一方的に念話を終わらせられてしまったYだが

スズでも7でもYとHとSにとっては神や仏以上の存在なので従うのみである

時は遡るが、スズによる7の細かい手作業訓練の一環としての餃子の手作り訓練を集中して行っていた

スズによると7の手作り餃子が美味しく出来たら7の〇〇も喜んで食べてくれて、7への愛が深まるよ(希望的観測)と焚き付けられた7

しかし餃子は嫌いではない〇〇でも、一日に一回も食卓に出続けると、うんざりしてきていることをスズと7に告げると

それを聞いたスズは平気だったが一緒に居た7がショックを受けてしまい、何時間も部屋の角で頭を両手で護り、背中を上にして丸まる防御姿勢で固まってしまった

まさか7がそんなに傷付くとは思わなかった〇〇の方が、少し呆れてしまい7の扱い方をもて余していると

スズが7の手作り餃子は暫くは週末の〇〇の休日限定でやらせるよ、その代わり複数の味の餃子を少しずつ作らせるから、それで手を打たないかと提案してきたので

〇〇の方から固まる7の頭をぽんぽんしながら、7の週末限定の手作り餃子を〇〇は楽しみにしてるからと、7の手作り部分を強調して7を宥めると

7「ふおぉぉぉーっ、7はね、7はね、7はね、餃子が不味いから嫌われたと思っていたんだよ、へへっ、へへっ、へへっ、〇〇がそんなに7の手作り餃子が食べたいなら、7は頑張るんだよ」

まあ7の機嫌が治ったならそれで良しな〇〇は、明日も出勤だから、そろそろ寝る支度をするからと、7とスズから離れて浴室に向かう

それを見届けたスズが7に提案する、今まではスズが人間の〇〇が好きそうな餃子を7に教えていたが、どうだろうか、一回くらいは直接に別の人間から7が教わると云うのはと言うと

一も二もなく7が賛成したので今回の直属護衛軍の召集が決まった、餃子の作り方程度ならスズの立ち会いも要らないだろうし、そろそろ7が直接に直属護衛軍と親睦を深めるのも必要だからねで

今回の手作り餃子の作り方の訓練の一環としての、7の直属護衛軍の召集にはスズの参加は無くなった

スズは未だに、まともな創造領域を作れない7の為に、手持ちの創造領域の一つにプロ用のキッチン用具類から家庭用キッチン用具類まで取り揃え、たくさんの種類の大量の食材と香辛料や旨味調味料を用意してあげた

時を戻すが、7から召集の目的を聞かされたYとHとSは、何だ餃子を作れってだけかと拍子抜けしていたが

これまで、まともな料理らしい料理をしてこなかった三人、しかも魔力が絶たれた人間の若い娘としてのスキルしか使えない三人、作るそばから7に味見されてダメ出しされるは、だんだん7がイライラしてきて、それが表情に現れるの見て恐怖で包丁で指先を切るわで地獄の時間を過ごす

どのくらいの数の餃子の餡を練り、餃子の皮を練り、皮で餡を包み、茹でたり、蒸したり、焼いたり、油で揚げたりしたろうか、やっと一種類だけだが7が満足する手作り餃子が出来上がったので、やっと餃子地獄から解放されるとYとHとSは喜んだのも束の間

7「さすがは直属護衛軍だね、とても美味しい手作り餃子のレシピが出来たよ、次は7がレシピを完全再現出来るまで味見をしてね、じゃあ作り始めるよ」

YとHとSは声にこそ出せないが餃子地獄の二回戦に悲鳴を上げた、三人とも死ぬほど餃子の味見をしたが、わずかな救いは腹を壊す事も吐く事もなくやり遂げられた事だった

7の手作り餃子地獄から解放されて、YのKO会の地下室に戻った三人は謝礼を分け合い解散する、しかし戻って暫くは餃子を見ると、食欲が減退する後遺症に悩まされる事となった