的確な分析でサッカーファンから称賛される日向坂46の影山優佳(21)は、アイドルとしての〝眼力〟もあった。

アイドル界屈指のサッカー好きの影山は、開催中のサッカー・W杯でブレーク。テレビ朝日系、ABEMAの試合中継に引っ張りダコで、「#影山寝ろ」がツイッターでトレンド入りした。

 日本代表の勝敗結果&スコア、スタメンなどを次々に的中。その分析力と情報量は、元日本代表DFで解説者の内田篤人氏から「アイドルじゃなくなる」とツッコまれるほどだ。

 日向坂46メンバーとしては、2018年6月に東京大など大学受験を優先するために活動休止。持病による体調不良もあり、受験自体をあきらめざるを得なくなった。

 20年5月に活動再開。グループではシングルセンター経験はないが、W杯期間中にインスタグラムのフォロワーが10万人以上増え、7日時点で43万人を突破した。

 そんな影山がかつて、AKB48の〝候補生〟だったことはあまり知られていない。

 けやき坂46(のちの日向坂46)のオーディションに合格する1年前の15年5月、「第2回AKB48グループドラフト会議」に最終候補メンバーとして参加。最終的にはAKBはおろか、姉妹グループからも指名されなかったが、その凛とした姿で周囲を驚かせていた。

「指名されなかった候補メンバーたちの多くが泣き崩れる中で、影山だけがピンと背筋を伸ばし、笑みまで浮かべていた。強烈な印象を残しており、当時を知る関係者からは今のW杯の活躍ぶりを見て『指名していれば…』との声も漏れている」(関係者)

 もっとも影山はなぜ笑顔を浮かべていたのか?

「(15年の)候補メンバーたちは事前に合宿をしたのですが、影山は練習で踊るポジションは隅っこで、自身への期待値の低さを悟ったとか。指名される基準も曖昧だったことで、『加入するべきグループはここじゃない』と考えていたからこそ、泣くことはなかった」(同)

 当時から置かれた状況を冷静に見極めていた。今のW杯でブレークする下地はあったわけだ。

東スポWEB
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