>>25
スズは知ってしまった、壊れ過ぎたアカシックレコードをアカシックレコード自動管理機構に代わり、何かが補修した

何かがそうしなければ、この低次元下等領域は新しい力を産み出す活動が停止し、やがては次元壁も維持出来ずに虚無空間に呑まれていくだけだったろう

自我、自意識、自他の区別を喪う代わりに得たアカシックレコードとアカシックレコード自動管理機構で永らえてきた、ただの領域では

二度と虚無空間から自我、自意識、自他の区別を持って高次元存在体として分かれる事はない

7の姉のスズとしては、7の人間堕ちしてでも〇〇の領域で〇〇と仲良く暮らす願いを叶えたら、虚無空間に戻るつもりだったが

今居る低次元下等領域はスズが群れ長から貰った情報を元に調べたところ

未だに前に壊れ過ぎた影響が残っており、内に高次元存在体が居座るだけでも低次元下等領域の維持が不可能になりかねない事を知る

何かにつけて不器用な7では低次元下等領域の補修保全と平行しながらの人間堕ち生活は

現時点では不可能だとスズは判断したので未だに虚無空間と低次元下等領域の往復を頻繁にすることになった

前にアカシックレコードの崩壊を食い止めた何かが余程に優秀だったのが、アカシックレコード自動管理機構と共にアカシックレコードの補修保全をしているスズにも分かる

アカシックレコードからアカシックレコード自動管理機構が読み取る時に、読み取りに誤差を起こさせるのが人間が使える魔力とすれば

アカシックレコードやアカシックレコード自動管理機構に直接に介入出来てしまう高次元存在体は

低次元下等領域内に居座るだけで低次元下等領域への負荷になるのだった

そこでスズが考えたのはYの様にオカルトとして最初から低次元下等領域に組み込まれている下等物の利用であった

このアイデアは7以外には伝えていない、7にもスズが許可するまでは7の大切な〇〇にも話さない様に命じた

当然だが7の直属護衛軍にも話す気はない