>>76
木の棒で味噌樽を強く打つような音を伴いながらスズがワンボックスカーに本当に弾き飛ばされる

これもスズが7に見せるお手本である、限り無く人間の少女仕様にまで調整した少女物を

走り来る物体に当てて、人間の出来る範囲で命を残す努力をする

当たり前だか当たって来る物体側をどうこうするにも、人間の出来る範囲という縛りが有るので命を残す為に出来る事はほとんど無い

先ほどの7は少女物を守る為に力を使いそうになり、慌てて止めたものの行き場の無い力が僅かだが制御から離れてしまい7自体が爆散したのだった

反対側の道端まで飛ばされて転がったスズは目と耳と口から血をたらして虫の息でピクリともしない

ワンボックスカーの運転席から中年の男性が転げる様に降りてきて、スズに走りより、大丈夫かと声をかけるも

固く目をつむるスズはヒュー、ヒュー、ヒューと虫の息で返すのみ

ワンボックスカーの助手席から中年の女性が降りてきて、やはりスズに走りより、今救急車を読んだから、しっかりしてと呼び掛ける

ワンボックスカーにはまだ小さな人影が見えるのは、男女が夫婦で子供なのかも知れなかった