>>341
時が若干に遡り、舞台は激闘の広場から、築数十年ではあるが内装だけは幾らかマシで家賃は格安なアパートに移る

夕食後にスズと7が特訓をし出したせいで俺は胃がもたれ始めていた

一直勤務終わりの週末の休日にやっと寛げるなと思いながら、風呂を済ませると7が作った夕食を三人で食べていた

スズの訓練の成果なのか7はこのアパート限定でなら、家事全般が伝説の家政婦なのかもと呼べるくらいに上達していた

まあ伝説の家政婦とか良くは知らないのだが

今夜は僅かだが飲酒も許されていたので、食事中に呑みながら残していた酒をチビチビと舐めていたら

食器を洗い終わった7に向かい、スズが新しい訓練をするからと告げてから、俺のところに、二人でトテトテと寄ってきて、〇〇に見てもらわないと訓練にならないから協力してと言ってきた

また変な出し物でも見せられるのかと、やれやれと思いながら釘を刺す

俺「別に見ているくらいは構わないが、嫌になったら止めるからな、それで良いか?」

スズと7は協力ありがとう〇〇と返してくると、一番広いソファーとテレビが置いてある場所に移動する

そしてお互いに距離を取れるだけ取ると、ダッシュして顔面同士で激突して顔を押さえて呻きながら踞り、手で押さえた隙間から血が流れてくるのが見えた

俺があっと思っていると、数秒から数十秒経つと何事も無いように立ち上がる、顔にすり傷一つも無いようだ

そして二人でトテトテ俺のそばまで歩いてきて

スズ「どうだった、〇〇から見て人間が過ちを犯して怪我をしたように見えたかどうかを知りたいんだよ、だから〇〇から見た評価を教えて欲しいんだよ」

俺は唖然としてしばらくは言葉を発する事が出来なかったが

俺「スズが必要だと思うから、やった事だとは思うが、食後には見たくはないぞ、もう止めろ、それから気分が悪くなったから、寝室に行くけど、しばらくはスズも7も寝室には来るなよ」

珍しくスズがハッとして固まり、7が怯えてしまい床の上で頭を両手で抱える亀の防御姿勢になったのを見たが

言い過ぎたかなと思いながらも、気持ちが悪いのが収まらないので、そのまま寝室に向かった