2022年に解散したアイドルグループのメンバーたちの今。活動休止、食堂開店、芸人との結婚も

斉藤貴志芸能ライター/編集者
12/24(土) 12:30

活動休止する元ラストアイドル阿部菜々実(C)BIG DIPPER RECORDS
AKB48が大ブレイクした2010年ごろから、大手事務所も参入して数々のアイドルグループが世に出た。ブームがピークアウトした2010年代後半からは、逆に解散が相次いでいる。2020年からのコロナ禍での活動制限が追い打ちを掛け、今年もラストアイドル、26時のマスカレイドなど実績を残したグループが終止符を打った。元メンバーたちのその後の動きを追った。

ラストアイドルから指原莉乃プロデュースのグループへ
 テレビ朝日のオーディション番組から生まれたラストアイドル。番組内での挑戦企画と連動して、シングルを常にチャート上位に送り込んできたが、5月末で5年にわたる活動を終了した。最後に在籍していたメンバーは31人。

 その中で、いち早くアイドルとして再始動したのが小澤愛実だ。最後のシングル『Break a leg!』ではメンバー総当たりのパフォーマンスバトルで2位となり、センターの隣りに立った。ラストライブの翌月の6月、指原莉乃がプロデュースする第3のグループ、≒JOYに追加メンバーとして加入している。

 指原はラストアイドルの「プロデューサーバトル」の企画で、グループ内ユニットのプロデュースを手掛けた縁もあり、活動終了が発表されてから、小澤に声を掛けていたという。一方で、≒JOYのオーディションがいち早く進んでメンバーが決まり、一度は話が流れた形に。しかし、ラストライブを観覧した際、「歌わない世界に行ってしまうのはもったいない」と終演後に小澤を訪ね、改めて打診した。

 小澤はもともと指原の大ファンで、デビュー前の中学生時代、AKB48のコンサートの客席で指原の名を書いた応援うちわを持っている姿が、ライブDVDに映り込んでいる。取材では「アイドルを続けたかったけど、指原さんが声を掛けてくれなかったら、もうできなかったと思います」と話していた。

 メジャーデビューを目指す≒JOYでは最年長。ラストアイドルの5年間で培ったパフォーマンス力が、手本ともされる存在になっている。