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真ホワイトシスターズ&7様直属護衛軍(元スリーホワイトシスターズ)物語

また来たよと挨拶をして、スズは群れ長と力と情報の交換を済ませた

とはいえ虚無空間にほとんど滞在していないスズには〇〇の存在している低次元下等領域から、群れ長に逢いに行くまでの時間で虚無空間から採取した力と情報しか手持ちにはないので、群れ長から与えられる方がいつも多いのだが

群れ長は部分的にはスズのルールに合わせているので、スズを個体名で呼び、久しぶりの再会を喜んでいる

本来の虚無空間の高次元存在体には個体名は全く必要がない、特定の個体との交流を個体名で区別しているのではない、自と他の区別さえ付けば、ただ思えば特定の個体に意思は通じるからだ

しかし群れ長の許可なく群れ長に個体名を着ける事は不可能なので、スズからの群れ長への呼び掛けは虚無空間に暮らしていた時のままであった

前に群れ長とスズだけで呼び掛けた時に応じた、新たに虚無空間から分かたれた、高次元存在体たちがスズの来訪を知り挨拶をしてくるが、彼らがスズのルールに従い個体名スズを使う事はない

何事も強制はしないさせない、ただお願いはする、虚無空間の高次元存在体はそうやって暮らしていた

例外は未熟者があっという間に虚無空間に還元されそうな時に助けが必要だと判断すれば可能な限り保護する時くらいではある
しかしそれも強制ではなく自発的に保護したい時に行うだけである

高次元存在体たちは群れ長に逢いに来たスズに一通りの挨拶を済ませると
また適当に会話をする者や物思いに沈む者といつもの高次元存在体の暮らしに戻る

スズは群れ長から、まだ次の虚無空間への呼び掛けはしないので、虚無空間に居られる間は好きにしなさい、すぐに低次元下等領域に帰りたいなら、力と情報の塊を渡すから好きに使いなさいと言われる

スズはありがとうございますと群れ長に御礼を言ってから、手間の掛かる者とも話したいのですが宜しいですかと許可を求めた

群れ長がスズに入りなさいとだけ告げる、スズは群れ長の創る次元壁内に招き入れらたのだ

虚無空間からの甘い誘惑に負けてすぐに還元されそうで、尚且つ本人の意思も、まだ還元はされたくはない未熟者らがスズに気が付き、スズの個体名を呼びながら集まってくる

スズ「おー、ハシカン、イマミー、ナガメイ、ベーヤン、ミヤレナ、シラセイ、トウアミ、キヨカヤ、コマツナ、エイミン、アノチャン、ヤマアン、マサミン、マホホン、リコリコ、レナポン・・・・・・健在で何よりだ」

スズは何十体もの高次元存在体を個体名で呼び、まだ還元されてない事を共に喜んだ

今の7と比較しても更に未熟者の高次元存在体らは、全員揃って好奇心が旺盛で努力家だが、何故か7同様に不器用で成長が極めて遅いので、群れ長の保護下の創造領域でいろいろと群れ長に訓練されながら暮らしていた

彼らがスズの来訪を喜んで集まるのには訳があった、スズが7と〇〇と暮らしている低次元下等領域のお話を聴くのが大好きなのだ

たくさんの未熟者にせがまれたスズが、君たちは何を聴きたいのかなとわざと焦らしたりもしている

おもむろにスズが、では今回は7様直属護衛軍隊員のアノ話をしてやろうと言うと

光も音も実体は無いはずの未熟者たちから、オーッと云う喜びのどよめきがスズにまで届いた気がした

後に成長した未熟者たちは後から虚無空間から分かたれた高次元存在体らに語る

「スズから聞いた話だ」と