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Sの大量の屁による発酵さくらんぼ臭で窓の無い地下室の空気が全く澱まないのは
Yのショコラの魔法による恒常性維持によるものだと全く気が付かないHとSにYが話す

Y「あのね、わざわざ、二人を呼んだのはね、二人が潤える美味しい話が有るのよ」

潤う、すなわちお金になると聞けば、槍が降ろうが万難を排してくるHとSがYに早く話を聞かせてと促す

Y「私が常食している、酸味とえぐ味たっぷりで、ダイエットの敵の糖質の甘味が無い、健康食品の美しき蒼バナナを、あなたたちに特別に安く提供するから、それをあたなたちのファンに高く売りましょうって儲け話なんだけどね」

HとSは前にYの部屋に遊びに来たときに、少しだけ食べさて貰った、とてもさっぱりした、と言うよりも無味で蒼臭い物体の事を思い出した

H「前に少しだけ、お相伴にあずかった、あの蒼い皮の変わった味の食べ物の事かしら?」

S「あー、皮も剥かずに食べたら、少しの量でも腹持ちが良かった、あの蒼い食べ物よね?」

YはSが皮も剥かずに食べたのを見て、天然にしても度が過ぎるだろと思ったのを思い出しながら話す

Y「そうなのよ、低カロリーでビタミンとミネラルが豊富で、しかも独特な食感に味と薫りで食べ過ぎない、正に理想的な健康食品が、この美しき蒼バナナよ」

Yが魔法の様にと言うか、本当に魔法で二人の前に一本ずつ、蒼バナナを現出させてから更に話す

Y「この儲け話に乗るなら、必要な量の蒼バナナを空間転移で送るわよ、もちろん送料は無料で、蒼バナナの格安代金だけでオッケーの友達設定よ」

二人とも、やるやるーとはしゃぎ、Hは鰐の会の倉庫をSはマックスバカ浦の会の倉庫を送り先に指定する

Y「まいどー、じゃあ、二人がそれぞれ倉庫に着いたら電話を頂戴、あたなたちの気を目印に美しき蒼バナナを空間転移させるからね」

Yは更に、代金は後で構わないからここに振り込んでねと、Yの口座番号を伝える

Y「売り切れてしまったら、まだ在庫は有るから、その都度連絡を頂戴ね」

HとSは善は急げとそれぞれの事務所倉庫に向かうべく立ち上がる

Y「まあまあ、そんなに慌てないで、この美しき蒼バナナを食べてからにしなさいよ」

Yに目の前に有る美しき蒼バナナを薦められて、前は皮を剥いて食べたHですら、Sと同様に美しき蒼バナナを丸かじりにして平らげる

H「皮ごと食べても、味が変わらないとか優秀な健康食品だね」

S「地元のさくらんぼは甘いオヤツだけど、この美しき蒼バナナは健康に良さそうな独特な味がたまらないね」

食べ終えた途端に、また尻から爆音を響かせるSを見てYとHがニラニラ笑う

HとSはYにお別れの挨拶をすると急いで各事務所に向かうべくYの部屋を後にする

いそいそと帰るHとSを見送りながら、持つべき物は話の分かる友達よねと感慨に耽るYであった