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真ホワイトシスターズ物語-過去編-


鰐の会の新人メンバーにして、鰐の会の幹部らからは若い者の次期まとめ頭の候補と囁かれているHは、最近どうも体の調子がおかしいのを自覚していた

鰐の会の仕事に穴を空けるような酷い症状ではないが、どうにも落ち着かずに仕事以外の時に、ついうっかり上の空になりやすくなっていた

それというのも夜中に何度も原因不明で目が覚めてしまうからである

何か悪夢を観てうなされているような気もするのであるが目覚めるとその内容を覚えてはいないのである

そして目が覚めると必ずHの全身は汗でグッショリ濡れそぼっている
最近はどんなに激しい訓練でもほとんど汗をかかないほどに鍛え抜いているHが
ただ寝ているだけの時に大量の汗をかいているのだった

特にHの秘密の花園の周辺は寝小便でもしたかの様にびしょびしょに濡れそぼっていた

その度にHはあまりに気持ちが悪いので着替えに起きて寝具のシーツを変えるので、結果として大切な睡眠時間が削られてしまうことになる

初めてこの現象で目覚めた時には深酒で粗相でもしたのかと思ったHだが

試しに好きなお酒を止めてみても謎の発汗現象は収まらなかった

Hは健康と肉体の頑健さについては他人よりも自信があり、それを裏付けるこんなエピソードもある
ある時にHの友人にして恩義のあるKO会のY姐さんと口論から始まるマジ喧嘩になってしまった
Yが怒りで興奮してしまい手加減が甘くなり、魔法でHを中心に半径数十メートルが更地になるほどの爆砕攻撃をしてしまったが
Hが何とか堪えて立っていられたのもその頑健さ故である

その時にはむしろ二人の喧嘩を離れて観ていた
マックス馬鹿浦の会のSの方が魔法爆砕攻撃の余波の爆風で激しく飛ばされて意識不明になってしまい

慌てた二人がSが心配で何が原因で喧嘩をしていたかも忘れてしまい
Sの救命のために仲直りしたのもスリーホワイトシスターズの良き思い出の1つであった