>>429
三人は昼飯が遅くガッツリとカレーライスを食ったせいもあるので、あまりお腹が空いてはいないが明日も荷車を曳いてひたすら走るので

夕飯は昼間多目に作ったカレーを応用して麺類ように味を整え、泉の水で茹でた乾麺で作るカレーラーメンとデザート用のイモだった

イモと言っても昔に栽培していたサツマイモやジャガイモやサトイモ等とは全く違う

オカルト技術で産み出された新品種のイモである、イモはほとんど雨水の期待出来ない乾燥地、凍てついた固い凍土、歩くのも困難なじめじめした湿地などなど

古い植物品種では生育にあまり適さない地味に乏しい痩せた土地でも簡単に根付いて成長し
やがて地中に、これは見た目は旧品種のイモ類に良く似た実を付けるのだった

イモは実の皮色の組み合わせで食感、味、栄養素が分かる様に出来ており
そのまま生でも食べられるし、調理して食べても美味しい

三人が食べたイモはフルーツのパイナップルの味と香りと食感を持つが見た目はカラフルなイモだった

夕飯を食べたら洞穴外に出していた装備は全て荷車に収納してから
洞穴を隠す様に張ってある天幕の隙間から、やはり勝手に近衛軍から持ち出した近衛軍標準警戒装置を設置する

三人は星明かりの下で泉で洗顔と歯磨きを手早く済ませてから、地面に敷いた柔らかシートの上に寝袋を並べて寝る支度を始める

Yが寝る前にHとSに注意をする

Y「二人とも寝る前にオナニーするなら、明日に疲れを残さないこと、寝ている人を起こさない様に音や声は控え目にすること、以上を守って明朝≠≠時に起床します、以上」

HとSが小さな声でYにはいと返事をしてから、寝袋内でそれぞれ控え目にモゾモゾしだした

YはHとSの寝息ならぬ控え目な熱い吐息を子守唄代わりに眠りに落ちていった