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北の辺境地域Yのとある場所で組織名Aの女ボスWが数人の手下娘の前で話している

W「悪魔のさくらんぼの実作戦は順調ね、Y産の廃棄されるはずのさくらんぼに人工甘露料を注入して
世界でも有名な辺境地域Nのセイローシティ産さくらんぼとして売る
中毒症状を起こす人工甘露料入りだから安くて美味いとか騙される舌バカは
死ぬまで悪魔のさくらんぼの実を欲しがるってわけよ」

女部下たちはWの姐さんはいつもいつも天才的センスですねと誉めそやす

Wはここまでの道のりは遠かったが、諦めずに天辺を目指したからこそ今の私が居ると思いながら、女部下らに話す

W「まだまだ、私たちの組織は弱小よ、だからもっともっと資金を得るためにも
悪魔のさくらんぼの実作戦は販路を拡大でいく、しかし人工甘露料についてはバレないように慎重にすること、分かったわね、では行きなさい」

女部下らがウイッス姐さんと返事をしながらとある場所を後に出かけていく

Wはそんな頼もしい女部下を見送りながら思い出す

かつてWは北の辺境地域NのN組織で頭角を表す為に死にもの狂いで頑張っていた

だがそれを全て無にしてくれたのがN組織内の保守派と革新派の組織内抗争だった

抗争が派手になりすぎてしまい結果として治安部隊が介入してきて

N組織内の組織改革をせざるを得なくなってしまったのだった

その時に改革派は全てN組織から追放されて終結を迎える筈だったが

改革派ではなかったWがその才能を恐れた者らにより改革派に見せ掛けられ擦り付けられて

後にWもN組織から追放されてしまう目にあってしまった

それが切っ掛けでWは他人を信じず頼みにもしない生き方を選び

余計な事をしてN組織を壊したスリーホワイトシスターズにも恨みを持っていた
Wが悪魔のさくらんぼの実作戦でズタズタにしてやる対象に

辺境地域Nのセイローシティ産さくらんぼを選んだのもそれ故であった

W「あの、知恵遅れがセイローシティの代表面をしているとか笑わせるわ、必ずぶっ潰す」

Wも静かに立ち上がるととある場所を後にした