ぶっつけ本番で大阪桐蔭と対戦へ――。第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)に出場する県立の鳴門(徳島)がセンバツ前に練習試合をせずに甲子園に臨む。
新型コロナウイルス感染防止のため、徳島県では公立校の練習試合が禁止されているためだ。練習試合を一切せずに甲子園に臨むのは極めて異例で、鳴門は23日の1回戦で優勝候補の大阪桐蔭と対戦する。

 高校野球では12月1日から3月中旬までオフシーズンで原則、試合を行えないが、練習試合は今年は3月5日から認められている。センバツ出場校は大会前に練習試合を重ね、甲子園初戦に向けて調整するのが一般的だ。
一方、鳴門は週末などに紅白戦を行い、実戦感覚を取り戻そうとしている。大阪桐蔭が関西学院(兵庫)に大勝した記事を目にしたという主将の三浦鉄昇(てっしょう、2年)は「自分たちができることをやるしかない」と気丈に振る舞う。

https://mainichi.jp/articles/20220312/k00/00m/050/134000c