前橋市立桃木小学校で、頭髪が薄い人をからかう歌詞の曲が校内放送で流れたことを問題視した40代の男性教諭が、児童28人を土下座させていたことが25日、分かった。斎木雄造校長は「不適切だった」としている。教諭は校長に伴われて児童の家庭を訪ね、保護者に謝罪した。

 斎木校長によると、曲は今月3日昼の校内放送で流れた。

 教諭は「人の身体的特徴を笑いの対象にしてはいけない」と、CDを学校に持ち込み放送委員会の児童に流すよう頼んだ6年の男子児童を注意。「誠意をもって反省の態度を示す方法がある」と自分の前で土下座させた。

 翌日には、曲を聞いて笑った4年生27人にも土下座を求めた。

 曲はインターネットで流されていた。教諭は4年の担任で放送委員会の顧問。「人の心を大事にしてほしいと願う指導のつもりだった。個人的感情で怒ったのではない」と釈明しているという。