大島 大野稼頭央

身体能力で特筆すべきは、左手の握力だ。72キロの数値は、出場校の「背番号1」の利き手でトップ。他校の平均52・6キロを大きく上回る。「ボールを投げるにしろバットを振るにしろ、握力は大事。入学時は35キロくらいでしたが、鍛えました。投げる体力もついたと思います」

 この言葉通り、九州大会の大分舞鶴との1回戦で延長10回天候不良引き分け、翌日の再試合と19イニングを投げ抜いた。「球数が増えても握力がなくなってこないので、それほど疲れは感じません」と大野。1日置いた準々決勝で沖縄1位の興南を完封し、センバツ出場を当確にした。

 2010年から10年間にわたって奄美大島でキャンプを行っていたDeNAの今永に憧れる。小学5年の時に野球教室に参加。つきっきりで指導してくれたのが、同じ左腕の今永だった。「来ると分かっていても打者が前に飛ばせなかったり、詰まったりする真っすぐがすごい」と直球の質の向上に努めている。

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