注意すべきは、野球技術や英語力だけではない。地元シカゴにも不安要素はある。メジャー事情に詳しい、スポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。

「『ブリーチャーバム』と呼ばれる、カブスの熱狂的なファンですよ。彼らの激烈さは、日本の阪神ファン以上です。不調の選手には、スタンドから容赦ない批判を浴びせます。時には選手とトラブルになることも。11年まで在籍したエースのザンブラーノは、激しいヤジを受けスタンドのファンを挑発。謝罪に追い込まれました。

日本人選手にも手厳しい。08年から4年間在籍した福留孝介(現・中日)は、期待されながら打率2割台中盤とイマイチ。レッズへのトレードが決まると、空港では皮肉を込めたこんな管内アナウンスがあったそうです。『ミスター・コウスケ。シンシナティ・レッズへの移籍が決まりました。さっさと搭乗口を向かってください』と。前評判が高かった分、結果を残さなければ鈴木への風当たりも相当強くなると思います」

今のところは、地元で大歓迎されている鈴木。ファンの声援がシーズン中も続くかは、本人のバット次第のようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24418f3cd448f41bd7dd33a22da1369ccb1a6781