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【謎】アズールレーン、無事オワコン化

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1それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:39:16.54ID:h7OYNe+Z0
売上下がりまくってる模様
2022/03/24(木) 22:51:37.95ID:Huca2uYC0
>>44
ブルアカはようやっとる
53それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:51:59.20ID:h7OYNe+Z0
>>46
あれ名指しされたというよりもアズレン側が自粛してるらしいで
2022/03/24(木) 22:52:01.61ID:9OlXygwxd
>>36
ここに来て画面張り付きイベント実装やし本当にゲーム終わらせたいんだなって艦これは

https://i.imgur.com/szJkI2O.png
https://i.imgur.com/HLqNm5i.png
https://i.imgur.com/Ch5r8eH.png
https://i.imgur.com/QgWUG8y.png
https://i.imgur.com/iKXDpdj.png
55それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:52:03.72ID:cVlQd5d90
今やってるイベントって本編?
56それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:52:22.08ID:h7OYNe+Z0
>>51
復刻が2年に1度とか頭おかしいわ
57それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:52:52.23ID:h7OYNe+Z0
>>55
違う
2022/03/24(木) 22:52:52.96ID:j68zO8Xba
艦これを再起不能まで追い込んでくれてありがとう
2022/03/24(木) 22:53:13.81ID:Huca2uYC0
わざと売れないキャラの衣装だして売り上げ下げようとしてるぽい
60それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:53:34.48ID:4qM+f8YD0
ロイビアニメやるまで止まらねぇからよ
61それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:53:48.77ID:h7OYNe+Z0
ドルフロに移住しようかと思ったけどあっちは本物のオワコンになってた
ソシャゲ卒業しよっかな
2022/03/24(木) 22:53:50.19ID:Huca2uYC0
>>60
それなくなったで
63それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:54:20.54ID:h7OYNe+Z0
>>59
そう言われても信じるレベル
若葉のスキンとか誰が買ってんの?
64それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:54:50.00ID:ab8jcVv/M
わざと売上下げてるんじゃねえのこの運営
スキンの人選謎すぎ
65それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:54:59.84ID:2B9BmVge0
やったことないけどエロ画像で抜いてる
66それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:55:01.13ID:gKFzvyZd0
アドガード

2022/03/24(木) 22:55:03.34ID:OYwp2S4t0
>>61
一番終わってるドルフロだからな、とくさんは味方視してたけど

https://i.imgur.com/RdTT2ra.jpg
2022/03/24(木) 22:55:14.40ID:j68zO8Xba
何故かフィギュアはいっぱい出る
69それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:55:39.73ID:h7OYNe+Z0
>>67
酷すぎて草
これスタッフに給料払えてるんか?
70それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:55:53.20ID:h7OYNe+Z0
>>65
正解や
71それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:56:14.57ID:ZDsl7BWn0
>>67
人気だった韓国でもユーザー離れちゃったのか
2022/03/24(木) 22:56:25.20ID:FCKgx47dp
>>67
彼等は一度に手をはなすと、トロッコの上へ飛び乗った。トロッコは最初徐おもむろに、それから見る見る勢いきおいよく、一息に線路を下くだり出した。その途端につき当りの風景は、忽たちまち両側へ分かれるように、ずんずん目の前へ展開して来る。顔に当る薄暮はくぼの風、足の下に躍おどるトロッコの動揺、――良平は殆ほとんど有頂天うちょうてんになった。
 しかしトロッコは二三分の後のち、もうもとの終点に止まっていた。
「さあ、もう一度押すじゃあ」
 良平は年下の二人と一しょに、又トロッコを押し上げにかかった。が、まだ車輪も動かない内に、突然彼等の後うしろには、誰かの足音が聞え出した。のみならずそれは聞え出したと思うと、急にこう云う怒鳴り声に変った。
「この野郎! 誰に断ことわってトロに触さわった?」
 其処には古い印袢天しるしばんてんに、季節外れの麦藁帽むぎわらぼうをかぶった、背の高い土工が佇んでいる。――そう云う姿が目にはいった時、良平は年下の二人と一しょに、もう五六間逃げ出していた。――それぎり良平は使の帰りに、人気のない工事場のトロッコを見ても、二度と乗って見ようと思った事はない。唯その時の土工の姿は、今でも良平の頭の何処かに、はっきりした記憶を残している。薄明りの中に仄ほのめいた、小さい黄色の麦藁帽、――しかしその記憶さえも、年毎としごとに色彩は薄れるらしい。
 その後のち十日余りたってから、良平は又たった一人、午ひる過ぎの工事場に佇みながら、トロッコの来るのを眺めていた。すると土を積んだトロッコの外ほかに、枕木まくらぎを積んだトロッコが一輛りょう、これは本線になる筈はずの、太い線路を登って来た。このトロッコを押しているのは、二人とも若い男だった。良平は彼等を見た時から、何だか親しみ易やすいような気がした。「この人たちならば叱しかられない」――彼はそう思いながら、トロッコの側そばへ駈かけて行った。
「おじさん。押してやろうか?」
 その中の一人、――縞しまのシャツを着ている男は、俯向うつむきにトロッコを押したまま、思った通り快い返事をした。
「おお、押してくよう」
 良平は二人の間にはいると、力一杯押し始めた。
「われは中中なかなか力があるな」
 他たの一人、――耳に巻煙草まきたばこを挟はさんだ男も、こう良平を褒ほめてくれた。
 その内に線路の勾配は、だんだん楽になり始めた。「もう押さなくとも好よい」――良平は今にも云われるかと内心気がかりでならなかった。が、若い二人の土工は、前よりも腰を起したぎり、黙黙と車を押し続けていた。良平はとうとうこらえ切れずに、怯おず怯おずこんな事を尋ねて見た。
2022/03/24(木) 22:56:27.88ID:OYwp2S4t0
>>68
売れるから

https://i.imgur.com/st4kfNV.jpg
74それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:56:41.56ID:IyGtef+4a
戦犯セイレーン作戦
戦犯カマゾン
2022/03/24(木) 22:56:53.74ID:Huca2uYC0
>>73
それ工作やで
2022/03/24(木) 22:56:56.35ID:CW3r9POMp
「何時いつまでも押していて好いい?」
「好いとも」
 二人は同時に返事をした。良平は「優しい人たちだ」と思った。
 五六町余り押し続けたら、線路はもう一度急勾配になった。其処には両側の蜜柑畑みかんばたけに、黄色い実がいくつも日を受けている。
「登り路みちの方が好い、何時いつまでも押させてくれるから」――良平はそんな事を考えながら、全身でトロッコを押すようにした。
 蜜柑畑の間を登りつめると、急に線路は下くだりになった。縞のシャツを着ている男は、良平に「やい、乗れ」と云った。良平は直すぐに飛び乗った。トロッコは三人が乗り移ると同時に、蜜柑畑の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)においを煽あおりながら、ひた辷すべりに線路を走り出した。「押すよりも乗る方がずっと好い」――良平は羽織に風を孕はらませながら、当り前の事を考えた。「行きに押す所が多ければ、帰りに又乗る所が多い」――そうもまた考えたりした。
 竹藪たけやぶのある所へ来ると、トロッコは静かに走るのを止やめた。三人は又前のように、重いトロッコを押し始めた。竹藪は何時か雑木林になった。爪先つまさき上りの所所ところどころには、赤錆あかさびの線路も見えない程、落葉のたまっている場所もあった。その路をやっと登り切ったら、今度は高い崖がけの向うに、広広と薄ら寒い海が開けた。と同時に良平の頭には、余り遠く来過ぎた事が、急にはっきりと感じられた。
 三人は又トロッコへ乗った。車は海を右にしながら、雑木の枝の下を走って行った。しかし良平はさっきのように、面白い気もちにはなれなかった。「もう帰ってくれれば好いい」――彼はそうも念じて見た。が、行く所まで行きつかなければ、トロッコも彼等も帰れない事は、勿論もちろん彼にもわかり切っていた。
 その次に車の止まったのは、切崩きりくずした山を背負っている、藁屋根の茶店の前だった。二人の土工はその店へはいると、乳呑児ちのみごをおぶった上かみさんを相手に、悠悠ゆうゆうと茶などを飲み始めた。良平は独ひとりいらいらしながら、トロッコのまわりをまわって見た。トロッコには頑丈がんじょうな車台の板に、跳はねかえった泥が乾かわいていた。
 少時しばらくの後のち茶店を出て来しなに、巻煙草を耳に挟はさんだ男は、(その時はもう挟んでいなかったが)トロッコの側にいる良平に新聞紙に包んだ駄菓子をくれた。良平は冷淡に「難有ありがとう」と云った。が、直すぐに冷淡にしては、相手にすまないと思い直した。彼はその冷淡さを取り繕うように、包み菓子の一つを口へ入れた。菓子には新聞紙にあったらしい、石油の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)がしみついていた。
 三人はトロッコを押しながら緩ゆるい傾斜を登って行った。良平は車に手をかけていても、心は外ほかの事を考えていた。
 その坂を向うへ下おり切ると、又同じような茶店があった。土工たちがその中へはいった後あと、良平はトロッコに腰をかけながら、帰る事ばかり気にしていた。茶店の前には花のさいた梅に、西日の光が消えかかっている。「もう日が暮れる」――彼はそう考えると、ぼんやり腰かけてもいられなかった。トロッコの車輪を蹴けって見たり、一人では動かないのを承知しながらうんうんそれを押して見たり、――そんな事に気もちを紛らせていた。
 ところが土工たちは出て来ると、車の上の枕木まくらぎに手をかけながら、無造作むぞうさに彼にこう云った。
77それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:57:09.56ID:h7OYNe+Z0
フッテン辺りからスキンの質が下がり始めた気がする
2022/03/24(木) 22:57:35.70ID:nRL4cqQR0
ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:JV25bSuX0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:LWt5/Gr00ID:LWt5/Gr00ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0wwwID:LWt5/Gr00ID:LWt5/Gr00ID:qepj5LkY0ID:qY7BUSNO0ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qY7BUSNO0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0ID:qepj5LkY0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:LWt5/Gr00ID:54eXEwHn0ID:qY7BUSNO0ID:qepj5LkY0
79それでも動く名無し
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2022/03/24(木) 22:57:56.64ID:XkLIDkYT0
最近艦これはどんどんイベントの難易度下げまくってるから好感度上がっとる
80それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 22:57:59.51ID:KLqyLPKf0
トレパクしまくってんの引いてやめたわ
2022/03/24(木) 22:58:08.73ID:lH7Wolg/p
われはもう帰んな。おれたちは今日は向う泊りだから」
「あんまり帰りが遅くなるとわれの家うちでも心配するずら」
 良平は一瞬間呆気あっけにとられた。もうかれこれ暗くなる事、去年の暮母と岩村まで来たが、今日の途みちはその三四倍ある事、それを今からたった一人、歩いて帰らなければならない事、――そう云う事が一時にわかったのである。良平は殆ほとんど泣きそうになった。が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は若い二人の土工に、取って附けたような御時宜おじぎをすると、どんどん線路伝いに走り出した。
 良平は少時しばらく無我夢中に線路の側を走り続けた。その内に懐ふところの菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側みちばたへ抛ほり出す次手ついでに、板草履いたぞうりも其処へ脱ぎ捨ててしまった。すると薄い足袋たびの裏へじかに小石が食いこんだが、足だけは遙はるかに軽くなった。彼は左に海を感じながら、急な坂路さかみちを駈かけ登った。時時涙がこみ上げて来ると、自然に顔が歪ゆがんで来る。――それは無理に我慢しても、鼻だけは絶えずくうくう鳴った。
 竹藪の側を駈け抜けると、夕焼けのした日金山ひがねやまの空も、もう火照ほてりが消えかかっていた。良平は、愈いよいよ気が気でなかった。往ゆきと返かえりと変るせいか、景色の違うのも不安だった。すると今度は着物までも、汗の濡ぬれ通ったのが気になったから、やはり必死に駈け続けたなり、羽織を路側みちばたへ脱いで捨てた。
 蜜柑畑へ来る頃には、あたりは暗くなる一方だった。「命さえ助かれば――」良平はそう思いながら、辷すべってもつまずいても走って行った。
 やっと遠い夕闇ゆうやみの中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思いに泣きたくなった。しかしその時もべそはかいたが、とうとう泣かずに駈け続けた。
2022/03/24(木) 22:58:11.10ID:nTaCfBDEd
運営もやめたがってるんやから素直に課金やめてやめさせたれや
2022/03/24(木) 22:58:46.75ID:1H7hJOSDr

2022/03/24(木) 22:59:01.07ID:5cYo74Sip
彼の村へはいって見ると、もう両側の家家には、電燈の光がさし合っていた。良平はその電燈の光に、頭から汗の湯気ゆげの立つのが、彼自身にもはっきりわかった。井戸端に水を汲くんでいる女衆おんなしゅうや、畑から帰って来る男衆おとこしゅうは、良平が喘あえぎ喘ぎ走るのを見ては、「おいどうしたね?」などと声をかけた。が、彼は無言のまま、雑貨屋だの床屋だの、明るい家の前を走り過ぎた。
 彼の家うちの門口かどぐちへ駈けこんだ時、良平はとうとう大声に、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼の周囲まわりへ、一時に父や母を集まらせた。殊ことに母は何とか云いながら、良平の体を抱かかえるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜すすり上げ啜り上げ泣き続けた。その声が余り激しかったせいか、近所の女衆も三四人、薄暗い門口へ集って来た。父母は勿論その人たちは、口口に彼の泣く訣わけを尋ねた。しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった。あの遠い路を駈け通して来た、今までの心細さをふり返ると、いくら大声に泣き続けても、足りない気もちに迫られながら、…………
 良平は二十六の年、妻子さいしと一しょに東京へ出て来た。今では或雑誌社の二階に、校正の朱筆しゅふでを握っている。が、彼はどうかすると、全然何の理由もないのに、その時の彼を思い出す事がある。全然何の理由もないのに?――塵労じんろうに疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。…………
2022/03/24(木) 22:59:02.60ID:Huca2uYC0
>>79
艦これ最近持ち直してるよな
ワイも復帰したで
86それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 22:59:13.16ID:h7OYNe+Z0
>>80
背景トレパクくらいなら正直どうでもええわ
肝心のキャラの露出がどんどん減ってるのとL2Dの質が下がりまくってんのが辛きつい
2022/03/24(木) 22:59:22.49ID:BDiDNwanp
トロッコ

芥川龍之介




 小田原熱海あたみ間に、軽便鉄道敷設ふせつの工事が始まったのは、良平りょうへいの八つの年だった。良平は毎日村外はずれへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯ただトロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。
 トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後うしろに佇たたずんでいる。トロッコは山を下くだるのだから、人手を借りずに走って来る。煽あおるように車台が動いたり、土工の袢天はんてんの裾すそがひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺ながめながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。トロッコは村外れの平地へ来ると、自然と其処そこに止まってしまう。と同時に土工たちは、身軽にトロッコを飛び降りるが早いか、その線路の終点へ車の土をぶちまける。それから今度はトロッコを押し押し、もと来た山の方へ登り始める。良平はその時乗れないまでも、押す事さえ出来たらと思うのである。
 或ある夕方、――それは二月の初旬だった。良平は二つ下の弟や、弟と同じ年の隣の子供と、トロッコの置いてある村外れへ行った。トロッコは泥だらけになったまま、薄明るい中に並んでいる。が、その外ほかは何処どこを見ても、土工たちの姿は見えなかった。三人の子供は恐る恐る、一番端はしにあるトロッコを押した。トロッコは三人の力が揃そろうと、突然ごろりと車輪をまわした。良平はこの音にひやりとした。しかし二度目の車輪の音は、もう彼を驚かさなかった。ごろり、ごろり、――トロッコはそう云う音と共に、三人の手に押されながら、そろそろ線路を登って行った。
 その内にかれこれ十間けん程来ると、線路の勾配こうばいが急になり出した。トロッコも三人の力では、いくら押しても動かなくなった。どうかすれば車と一しょに、押し戻されそうにもなる事がある。良平はもう好よいと思ったから、年下の二人に合図をした。
「さあ、乗ろう!」
88それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 22:59:29.79ID:GHUQx8cXd
そりゃ絵師には逃げられるやろ
せっかくこだわりのおっぱい描いたのに黒布貼られたり発売禁止されたりするんやから
せっかく時間かけて作ったのにそれが発売されないってなんのために時間かけて描いたのか意味わからんくなるやろな
中国人絵師のLidukeやKInらアズレン支えてた連中も最近新スキン描かなくなっちゃったやん
絵師の技量レベルや完成した絵のレベルが下がっとるの発売禁止とか黒布規制の影響確実にあるで
89それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 22:59:43.92ID:h7OYNe+Z0
>>83
90それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:00:15.67ID:QxWx5bq80
このスレアフィリエイトやろ😡
91それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:00:17.92ID:h7OYNe+Z0
>>88
恨めしそうにTwitterで規制前のスキン公開するのほんま
92それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:00:37.49ID:h7OYNe+Z0
>>90
ワイは大麻嫌いや
2022/03/24(木) 23:00:38.56ID:BDiDNwanp
彼等は一度に手をはなすと、トロッコの上へ飛び乗った。トロッコは最初徐おもむろに、それから見る見る勢いきおいよく、一息に線路を下くだり出した。その途端につき当りの風景は、忽たちまち両側へ分かれるように、ずんずん目の前へ展開して来る。顔に当る薄暮はくぼの風、足の下に躍おどるトロッコの動揺、――良平は殆ほとんど有頂天うちょうてんになった。
 しかしトロッコは二三分の後のち、もうもとの終点に止まっていた。
「さあ、もう一度押すじゃあ」
 良平は年下の二人と一しょに、又トロッコを押し上げにかかった。が、まだ車輪も動かない内に、突然彼等の後うしろには、誰かの足音が聞え出した。のみならずそれは聞え出したと思うと、急にこう云う怒鳴り声に変った。
「この野郎! 誰に断ことわってトロに触さわった?」
 其処には古い印袢天しるしばんてんに、季節外れの麦藁帽むぎわらぼうをかぶった、背の高い土工が佇んでいる。――そう云う姿が目にはいった時、良平は年下の二人と一しょに、もう五六間逃げ出していた。――それぎり良平は使の帰りに、人気のない工事場のトロッコを見ても、二度と乗って見ようと思った事はない。唯その時の土工の姿は、今でも良平の頭の何処かに、はっきりした記憶を残している。薄明りの中に仄ほのめいた、小さい黄色の麦藁帽、――しかしその記憶さえも、年毎としごとに色彩は薄れるらしい。
 その後のち十日余りたってから、良平は又たった一人、午ひる過ぎの工事場に佇みながら、トロッコの来るのを眺めていた。すると土を積んだトロッコの外ほかに、枕木まくらぎを積んだトロッコが一輛りょう、これは本線になる筈はずの、太い線路を登って来た。このトロッコを押しているのは、二人とも若い男だった。良平は彼等を見た時から、何だか親しみ易やすいような気がした。「この人たちならば叱しかられない」――彼はそう思いながら、トロッコの側そばへ駈かけて行った。
「おじさん。押してやろうか?」
 その中の一人、――縞しまのシャツを着ている男は、俯向うつむきにトロッコを押したまま、思った通り快い返事をした。
「おお、押してくよう」
 良平は二人の間にはいると、力一杯押し始めた。
「われは中中なかなか力があるな
94それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:01:47.76ID:h7OYNe+Z0
本スレも過疎ってるし終わりやね
2022/03/24(木) 23:02:01.60ID:OYwp2S4t0
艦これはいよいよアーケード勢もぶちギレさせて全方位喧嘩売ってるからいよいよ自爆する疑惑ある

https://i.imgur.com/urZaVJH.png
https://i.imgur.com/CSviwih.jpg
https://i.imgur.com/pQp8twx.jpg
2022/03/24(木) 23:02:16.70ID:BDiDNwanp
たの一人、――耳に巻煙草まきたばこを挟はさんだ男も、こう良平を褒ほめてくれた。
 その内に線路の勾配は、だんだん楽になり始めた。「もう押さなくとも好よい」――良平は今にも云われるかと内心気がかりでならなかった。が、若い二人の土工は、前よりも腰を起したぎり、黙黙と車を押し続けていた。良平はとうとうこらえ切れずに、怯おず怯おずこんな事を尋ねて見た。
「何時いつまでも押していて好いい?」
「好いとも」
 二人は同時に返事をした。良平は「優しい人たちだ」と思った。
 五六町余り押し続けたら、線路はもう一度急勾配になった。其処には両側の蜜柑畑みかんばたけに、黄色い実がいくつも日を受けている。
「登り路みちの方が好い、何時いつまでも押させてくれるから」――良平はそんな事を考えながら、全身でトロッコを押すようにした。
 蜜柑畑の間を登りつめると、急に線路は下くだりになった。縞のシャツを着ている男は、良平に「やい、乗れ」と云った。良平は直すぐに飛び乗った。トロッコは三人が乗り移ると同時に、蜜柑畑の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)においを煽あおりながら、ひた辷すべりに線路を走り出した。「押すよりも乗る方がずっと好い」――良平は羽織に風を孕はらませながら、当り前の事を考えた。「行きに押す所が多ければ、帰りに又乗る所が多い」――そうもまた考えたりした。
 竹藪たけやぶのある所へ来ると、トロッコは静かに走るのを止やめた。三人は又前のように、重いトロッコを押し始めた。竹藪は何時か雑木林になった。爪先つまさき上りの所所ところどころには、赤錆あかさびの線路も見えない程、落葉のたまっている場所もあった。その路をやっと登り切ったら、今度は高い崖がけの向うに、広広と薄ら寒い海が開けた。と同時に良平の頭には、余り遠く来過ぎた事が、急にはっきりと感じられた。
 三人は又トロッコへ乗った。車は海を右にしながら、雑木の枝の下を走って行った。しかし良平はさっきのように、面白い気もちにはなれなかった。「もう帰ってくれれば好いい」――彼はそうも念じて見た。が、行く所まで行きつかなければ、トロッコも彼等も帰れない事は、勿論もちろん彼にもわかり切っていた。
97それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:02:30.22ID:CMSUzxQtd
これからはラストオリジンの時代や
みんなも次のアマゾン新生活セールでタブレット買ってラスオリデビューしよう!
2022/03/24(木) 23:03:11.54ID:U1xupxc/p
>>96
99それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:03:26.46ID:IDAy8/z9a
エロで売ってたのにエロ規制したらそら死ぬわな
バニーとタイツ連打であほくさってなって逃げられただけや
2022/03/24(木) 23:03:53.20ID:BDiDNwanp
その次に車の止まったのは、切崩きりくずした山を背負っている、藁屋根の茶店の前だった。二人の土工はその店へはいると、乳呑児ちのみごをおぶった上かみさんを相手に、悠悠ゆうゆうと茶などを飲み始めた。良平は独ひとりいらいらしながら、トロッコのまわりをまわって見た。トロッコには頑丈がんじょうな車台の板に、跳はねかえった泥が乾かわいていた。
 少時しばらくの後のち茶店を出て来しなに、巻煙草を耳に挟はさんだ男は、(その時はもう挟んでいなかったが)トロッコの側にいる良平に新聞紙に包んだ駄菓子をくれた。良平は冷淡に「難有ありがとう」と云った。が、直すぐに冷淡にしては、相手にすまないと思い直した。彼はその冷淡さを取り繕うように、包み菓子の一つを口へ入れた。菓子には新聞紙にあったらしい、石油の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)がしみついていた。
 三人はトロッコを押しながら緩ゆるい傾斜を登って行った。良平は車に手をかけていても、心は外ほかの事を考えていた。
 その坂を向うへ下おり切ると、又同じような茶店があった。土工たちがその中へはいった後あと、良平はトロッコに腰をかけながら、帰る事ばかり気にしていた。茶店の前には花のさいた梅に、西日の光が消えかかっている。「もう日が暮れる」――彼はそう考えると、ぼんやり腰かけてもいられなかった。トロッコの車輪を蹴けって見たり、一人では動かないのを承知しながらうんうんそれを押して見たり、――そんな事に気もちを紛らせていた。
 ところが土工たちは出て来ると、車の上の枕木まくらぎに手をかけながら、無造作むぞうさに彼にこう云った。
2022/03/24(木) 23:04:06.29ID:Huca2uYC0
まあやめたがってるんやから素直にやめさせてやろうや
十分もったほうや
2022/03/24(木) 23:04:15.08ID:U1xupxc/p
>>87

> トロッコ
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> 芥川龍之介
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>  小田原熱海あたみ間に、軽便鉄道敷設ふせつの工事が始まったのは、良平りょうへいの八つの年だった。良平は毎日村外はずれへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯ただトロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。
>  トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後うしろに佇たたずんでいる。トロッコは山を下くだるのだから、人手を借りずに走って来る。煽あおるように車台が動いたり、土工の袢天はんてんの裾すそがひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺ながめながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。トロッコは村外れの平地へ来ると、自然と其処そこに止まってしまう。と同時に土工たちは、身軽にトロッコを飛び降りるが早いか、その線路の終点へ車の土をぶちまける。それから今度はトロッコを押し押し、もと来た山の方へ登り始める。良平はその時乗れないまでも、押す事さえ出来たらと思うのである。
>  或ある夕方、――それは二月の初旬だった。良平は二つ下の弟や、弟と同じ年の隣の子供と、トロッコの置いてある村外れへ行った。トロッコは泥だらけになったまま、薄明るい中に並んでいる。が、その外ほかは何処どこを見ても、土工たちの姿は見えなかった。三人の子供は恐る恐る、一番端はしにあるトロッコを押した。トロッコは三人の力が揃そろうと、突然ごろりと車輪をまわした。良平はこの音にひやりとした。しかし二度目の車輪の音は、もう彼を驚かさなかった。ごろり、ごろり、――トロッコはそう云う音と共に、三人の手に押されながら、そろそろ線路を登って行った。
>  その内にかれこれ十間けん程来ると、線路の勾配こうばいが急になり出した。トロッコも三人の力では、いくら押しても動かなくなった。どうかすれば車と一しょに、押し戻されそうにもなる事がある。良平はもう好よいと思ったから、年下の二人に合図をした。
> 「さあ、乗ろう!」

これなに
103それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:04:46.73ID:h7OYNe+Z0
>>99
信者が「タイツの方がエロい!」とか無茶苦茶な擁護してたけどセルラン転落してたしそういう事やね
2022/03/24(木) 23:04:56.54ID:DDt9/vIfp
「われはもう帰んな。おれたちは今日は向う泊りだから」
「あんまり帰りが遅くなるとわれの家うちでも心配するずら」
 良平は一瞬間呆気あっけにとられた。もうかれこれ暗くなる事、去年の暮母と岩村まで来たが、今日の途みちはその三四倍ある事、それを今からたった一人、歩いて帰らなければならない事、――そう云う事が一時にわかったのである。良平は殆ほとんど泣きそうになった。が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は若い二人の土工に、取って附けたような御時宜おじぎをすると、どんどん線路伝いに走り出した。
 良平は少時しばらく無我夢中に線路の側を走り続けた。その内に懐ふところの菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側みちばたへ抛ほり出す次手ついでに、板草履いたぞうりも其処へ脱ぎ捨ててしまった。すると薄い足袋たびの裏へじかに小石が食いこんだが、足だけは遙はるかに軽くなった。彼は左に海を感じながら、急な坂路さかみちを駈かけ登った。時時涙がこみ上げて来ると、自然に顔が歪ゆがんで来る。――それは無理に我慢しても、鼻だけは絶えずくうくう鳴った。
 竹藪の側を駈け抜けると、夕焼けのした日金山ひがねやまの空も、もう火照ほてりが消えかかっていた。良平は、愈いよいよ気が気でなかった。往ゆきと返かえりと変るせいか、景色の違うのも不安だった。すると今度は着物までも、汗の濡ぬれ通ったのが気になったから、やはり必死に駈け続けたなり、羽織を路側みちばたへ脱いで捨てた。
 蜜柑畑へ来る頃には、あたりは暗くなる一方だった。「命さえ助かれば――」良平はそう思いながら、辷すべってもつまずいても走って行った。
 やっと遠い夕闇ゆうやみの中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思いに泣きたくなった。しかしその時もべそはかいたが、とうとう泣かずに駈け続けた。
2022/03/24(木) 23:05:04.77ID:ghG6Ldybd
ほな、まとめるでw
2022/03/24(木) 23:05:17.73ID:SYPQsO+ca
同じ時期くらいに話題になったキンスレってゲームはもはや虫の息やしアズレンはよーやっとるよ
ちなキンスレユーザー
107それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:05:18.92ID:h7OYNe+Z0
>>105
ダメです❌
2022/03/24(木) 23:05:24.62ID:9OlXygwxd
>>95
何より、セガ運営統括がこの加工になるの知らんかったというね

案の定田中のゴリ押しだった
2022/03/24(木) 23:05:30.02ID:r4Gz2f5cp
彼の村へはいって見ると、もう両側の家家には、電燈の光がさし合っていた。良平はその電燈の光に、頭から汗の湯気ゆげの立つのが、彼自身にもはっきりわかった。井戸端に水を汲くんでいる女衆おんなしゅうや、畑から帰って来る男衆おとこしゅうは、良平が喘あえぎ喘ぎ走るのを見ては、「おいどうしたね?」などと声をかけた。が、彼は無言のまま、雑貨屋だの床屋だの、明るい家の前を走り過ぎた。
 彼の家うちの門口かどぐちへ駈けこんだ時、良平はとうとう大声に、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼の周囲まわりへ、一時に父や母を集まらせた。殊ことに母は何とか云いながら、良平の体を抱かかえるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜すすり上げ啜り上げ泣き続けた。その声が余り激しかったせいか、近所の女衆も三四人、薄暗い門口へ集って来た。父母は勿論その人たちは、口口に彼の泣く訣わけを尋ねた。しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった。あの遠い路を駈け通して来た、今までの心細さをふり返ると、いくら大声に泣き続けても、足りない気もちに迫られながら、…………
 良平は二十六の年、妻子さいしと一しょに東京へ出て来た。今では或雑誌社の二階に、校正の朱筆しゅふでを握っている。が、彼はどうかすると、全然何の理由もないのに、その時の彼を思い出す事がある。全然何の理由もないのに?――塵労じんろうに疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。…………
110それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:06:13.75ID:Ii4aD/Vt0
https://twitter.com/J_mughal9841?t=itXL1uZv2hpTHv94NfSWqQ&;s=09
この信者何とかしてくれ
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
2022/03/24(木) 23:06:17.51ID:Huca2uYC0
艦これはようできとるわ
伊達に8年もやっとらん
2022/03/24(木) 23:06:24.07ID:A1cj1xyJp


芥川龍之介




 禅智内供ぜんちないぐの鼻と云えば、池いけの尾おで知らない者はない。長さは五六寸あって上唇うわくちびるの上から顋あごの下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰ちょうづめのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。
 五十歳を越えた内供は、沙弥しゃみの昔から、内道場供奉ないどうじょうぐぶの職に陞のぼった今日こんにちまで、内心では始終この鼻を苦に病んで来た。勿論もちろん表面では、今でもさほど気にならないような顔をしてすましている。これは専念に当来とうらいの浄土じょうどを渇仰かつぎょうすべき僧侶そうりょの身で、鼻の心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。それよりむしろ、自分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。内供は日常の談話の中に、鼻と云う語が出て来るのを何よりも惧おそれていた。
 内供が鼻を持てあました理由は二つある。――一つは実際的に、鼻の長いのが不便だったからである。第一飯を食う時にも独りでは食えない。独りで食えば、鼻の先が鋺かなまりの中の飯へとどいてしまう。そこで内供は弟子の一人を膳の向うへ坐らせて、飯を食う間中、広さ一寸長さ二尺ばかりの板で、鼻を持上げていて貰う事にした。しかしこうして飯を食うと云う事は、持上げている弟子にとっても、持上げられている内供にとっても、決して容易な事ではない。一度この弟子の代りをした中童子ちゅうどうじが、嚏くさめをした拍子に手がふるえて、鼻を粥かゆの中へ落した話は、当時京都まで喧伝けんでんされた。――けれどもこれは内供にとって、決して鼻を苦に病んだ重おもな理由ではない。内供は実にこの鼻によって傷つけられる自尊心のために苦しんだのである。
2022/03/24(木) 23:07:12.62ID:rufY8nE0a
>>110
ヒェッなんやこのガイジ
114それでも動く名無し
垢版 |
2022/03/24(木) 23:07:50.92ID:h7OYNe+Z0
一番の売りだったスキンを規制されたらこうなるんやね
2022/03/24(木) 23:07:52.11ID:kR7UjANV0
>>110
どんだけ艦これ憎いねん草
2022/03/24(木) 23:07:58.34ID:9OlXygwxd
>>105
艦これsage一緒にまとめてとくさん煽るんやで

あと去年は元々2月が高かったから、アンチが必死に下げたかったのをアピールするとなおよし
https://i.imgur.com/UI65cEw.jpg
2022/03/24(木) 23:08:06.65ID:A1cj1xyJp
池の尾の町の者は、こう云う鼻をしている禅智内供のために、内供の俗でない事を仕合せだと云った。あの鼻では誰も妻になる女があるまいと思ったからである。中にはまた、あの鼻だから出家しゅっけしたのだろうと批評する者さえあった。しかし内供は、自分が僧であるために、幾分でもこの鼻に煩わずらわされる事が少くなったと思っていない。内供の自尊心は、妻帯と云うような結果的な事実に左右されるためには、余りにデリケイトに出来ていたのである。そこで内供は、積極的にも消極的にも、この自尊心の毀損きそんを恢復かいふくしようと試みた。
 第一に内供の考えたのは、この長い鼻を実際以上に短く見せる方法である。これは人のいない時に、鏡へ向って、いろいろな角度から顔を映しながら、熱心に工夫くふうを凝こらして見た。どうかすると、顔の位置を換えるだけでは、安心が出来なくなって、頬杖ほおづえをついたり頤あごの先へ指をあてがったりして、根気よく鏡を覗いて見る事もあった。しかし自分でも満足するほど、鼻が短く見えた事は、これまでにただの一度もない。時によると、苦心すればするほど、かえって長く見えるような気さえした。内供は、こう云う時には、鏡を箱へしまいながら、今更のようにため息をついて、不承不承にまた元の経机きょうづくえへ、観音経かんのんぎょうをよみに帰るのである。
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