ロシアのエリート、徴兵逃れに成功

「ソ連回帰」恐れ、脱出続々 言論自由「絵空事」、徴兵拒む若者―ロシアとベラルーシ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032400740&;g=so

「『演習』への出頭通知書に署名させられた日に出国した。
2月26日だ」。モスクワでプログラミングを学んでいた
大学院生イリヤさん(22)はメッセンジャーアプリでの取材に
答えた。侵攻2日後、道端で警官に呼び止められ、
「徴兵委員会が捜している」と告げられた。
乗せられた車には別の若者も。連行先で署名を強要された。

 その日のうちに両親が滞在するキプロス行きの便に飛び乗った。
「ウクライナで捕虜となった多くが、『演習』で送り出された人
だと知っていた」からだ。「招集兵が官僚の別荘を作らされていた
ことだってあった。兵役後、多くの人が大統領に忠実になって
帰ってきている」とも語る。

 国営放送などを流すテレビを「ゾンビボックス」と表現する
イリヤさん。「言論の自由は随分前から絵空事だったが、
問題は情報統制だ。多くの人が戦争を支持している」。
今月22日、留学ビザで来日した。語学学校に2年間通う予定
だが、「赤貧、鉄のカーテン、密告、自分の意見を述べる恐怖…。
ソ連時代への回帰だ。もう絶対に帰国することはない」と強調した。