昨日の記事

佐藤義則氏 阪神・ケラーはまだ本調子ではない 開幕守護神決定も不安視
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bbf868a90ad50a3df59eec1a8e127a2d5ebd4c8

矢野監督が開幕からケラーを抑えに使うことを決めた。
オープン戦2試合(15日・ソフトバンク戦、18日・オリックス戦)の内容から判断したということだけど、私もこの2試合を見たが、「大丈夫かな」というのが率直な感想だ。

2試合とも1回無失点には抑えたけど、全体的に球が高く、抜け球も多かった。
この投球ではオープン戦では抑えられても、シーズンに入ると、そうは簡単にいかない。
長打を浴びるケースもありそうだし、ピンチなど緊張した場面ではストライクが入らなくなる可能性もある。

原因は投球フォームにある。
リリースの時にひじが伸びるのが早く「アーム式」のような投げ方になっているので、球離れも早く、球が高めに抜けたりシュート回転する。

本人が決め球に挙げているカーブも物足りない。
パワーカーブという触れ込みだが、球速は120キロ台で、曲がりもそれほど鋭くない。
今の球ならバットに当てるのはそう難しくないので、三振を取るための決め球にはならない。

現状のピッチングを見る限りは、開幕から抑えを任せるのは心もとない。
スアレスのように160キロを超える球があるわけではなく、かといって制球がそれほどいいわけでもない。

ただ、ケラーがそこまでの投手かといえば、そうではない。
昨年メジャーで32試合に登板した時の映像を見たが、オープン戦2試合の時とは別人のような投球をしていた。
しっかりと右ひじがたたまれ、力強い腕の振りとともに糸を引くような球が低めに決まっていた。
こういう投球ができれば抑えでも十分にやっていける。

新型コロナの影響でチーム合流が遅れたため、まだ本来の力を出し切れていないんじゃないかな。
今後、しっかりと投げ込んでいけば状態は上がっていくだろう。