1点差の2死一、三塁。ここで本校の地蔵監督は、3番手の我妻天投手(1年)から、2番手で登板したあと一塁に入っていた野崎夕姫投手(2年)を再びマウンドへ送った。ところが金綱は9番・鎌部千秋投手(3年)、1番・大和田紗智遊撃手(2年)に連続四球を与えて同点に。2番・相良吉乃二塁手(2年)への4球目がデッドボールとなり、押し出しでのサヨナラ負けとなった。

 1回戦の本校は、1―1の延長13回裏に満塁からの押し出し四球で勝利を手にした。今回は、全く逆の形で涙をのんだ。

 地蔵監督は「ダブルプレーを取れるところで取れなかった。昨年の秋は、(エースの)倉敷と野崎の2人で戦ってきた。経験を買って最後は任せたが、ちょっと残念な結果になった。いつもはコントロールが悪い投手ではないのだが…」と無念さを隠せなかった。