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解毒剤 編集
アトロピンやその誘導体はアセチルコリン受容体を塞ぐ、すなわち抗コリン作用を持つため解毒剤として用いられる。しかし受容体を塞ぐということはそれ自体が毒性を持つということでもある。

プラリドキシム塩化メチル(2-塩化パム)やプラリドキシムヨウ化メチル(PAM)もまた解毒剤として知られている。これはアトロピンとは異なり、血流中で神経ガスを中和するという機構で作用している。安全であり、長時間効果を持続できる薬剤であると考えられている。

アメリカ軍等では、兵士の自己治療用として、自動注射器付きのMk1神経剤解毒剤キット等を準備している。