>>679
「いきなり押し掛けてしまって...すまない。」
夜遅くにレイが家に押し掛けてきた。
「それはいいけど、どうしてこんな時間に?」
「...少し家のことでうんざりしてしまってね、飛び出して来てしまったんだ...とはいえあまり迷惑をかける訳にはいかないな。キミの顔を見られて落ち着いたし、すぐに出ていくよ。」
「家に帰るのか?」
「...今日はもう戻りたくない。どこか適当なところで夜を明かすことにするよ。」
「それじゃあレイにもしものことがあったらどうするんだよ!だったら泊まっていきなよ。」
「え?そ、そんな!そこまでされるわけには...キミのご両親だって...」
「出張中で居ないよ。それにこの前は家に転がり込ませてもらおうとか言ってただろ?」
「あ、あれはそれくらいの気持ちで頼らせてもらうってだけで...はぁ、全くキミには敵わないな。それじゃあ甘えさせてもらおうかな。」
こうしてレイが僕の家に泊まって行くことになった。