>>831
続き
「(彼が目の前に...お、落ち着け私...あっ、彼の匂いが...)」
微妙な空気のまま、時間だけが過ぎていく。ふと目を開けると、怜と目があった。
「キミも...眠れないのかい?」
「あ、ああ。やっぱり僕はソファーで寝るよ。それじゃあおやすみレイ。」
ベッドから出ようとした瞬間、レイの手が僕の服を捉えて引き留めてきた。
「待って!...い、いかないで...欲しい...」
レイの顔がみるみる赤くなっていく。その様子に何も言えなくなってしまい、輪をかけて気まずい雰囲気である。