人気マルウェアを製作販売していた悪玉ハッカー、逝く

パスワードを窃取するマルウェア「Raccoon Stealer」を開発し販売していたサイバー犯罪組織が、ウクライナ侵攻により開発者の1人が死んだことを受けて活動を停止していたことが分かりました。

このマルウェアを使うと、被害者のデバイスからブラウザの認証情報、仮想通貨ウォレット、クレジットカード情報、電子メールデータ、その他の多数のアプリのデータなど多種多様な情報を盗み出すことができるため、Raccoon Stealerは脅威アクターの間で非常に人気のマルウェアでした

Raccoon Stealerを開発および運用していたサイバー犯罪組織は「親愛なるお客様へ。残念ながら『特別作戦』のため、私たちのプロジェクト『Raccoon Stealer』は閉鎖せざるを得なくなりました。
製品の運用において重要なメンバーが、私たちと一緒ではなくなったからです」「私たちは友人と素晴らしい開発者を失いました」と述べています。
この件を取り上げたIT系ニュースサイト・Bleeping Computerによると、これはRaccoon Stealerの中核的なメンバーがウクライナ侵攻で死亡したことを示唆するものだとのこと