大阪桐蔭は人格も育成するから


>西武ライオンズからドラフト1位指名された甲子園のヒーロー、大阪桐蔭野球部主将の森友哉選手(18)と副主将の久米健夫選手(18)が、今度は人命救助のヒーローで表彰された。

11月16日(2013年)朝7時半ごろ、登校途中のJR西日本の新今宮駅ホームで電車を待っていたところ、久米が突然「おい、森行くぞ」と走り出した。久米は「目の不自由な方がホーム反対側から線路に転落した瞬間が見えたんです。自分が行くしかないと思い、森に声をかけました」とその時の様子を語っている。森は「なんのことかわからず付いて行ったら、おじいちゃんが(線路に)倒れていた」という。

新今宮駅の1日の平均乗降客は約6万人で、新大阪駅の約5万人よりも多い。朝の通勤、通学ラッシュ時は電車も5分間隔と短い。森は「電車が来る方向を見たらまだ来ていなかった。これは行けると思いました」と話す。

ところが、2人で線路内に飛び降り、おじいちゃんを持ち上げてみたものの、ホームまでの高さが150センチもあり、なかなか思うようにホームに担ぎ上げられない。焦っていると、ホームにいた消防士が救助に気付き引っ張りあげてくれた。