>>872
3月20日のロッテ戦(バンテリンD)の5回1死。二塁ベースをタッチしようと、ついた右手にアクシデントが発生した。とっさに起き上がったが、激痛が走った。開幕を目の前に離脱できない。目標としていた開幕スタメンが、もうすぐそこまで来ているのに。色々な思いが駆け巡った。

 かけよったコーチやトレーナーへ、とっさに「すり傷です」と強がった。2度の精密検査を行い、骨折こそ免れたが、ドクターからは手術を勧められるほどだった。球団からは右手薬指の負傷という発表。実は、薬指だけでなく小指の状態も決して良好ではなかった。

「骨折していなかったし、やれるところまでやるしかない。痛みと共存できる道を探す」

 勇希くんはそう前を向いた。荒木雅博内野守備走塁コーチや、中村紀洋打撃コーチ、森野将彦打撃コーチは、実体験を基に回復へつながるアドバイスをくれた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e9fc4839c3b0e95aa50179d30c2952025a2f63ad?page=3