4/2(土) 5:15配信
東スポWeb

中日・立浪監督(左)と阿部

　これぞ〝立浪マジック〟だ。中日は１日の広島戦（バンテリン）に３―２と逆転勝ちし、連敗を３でストップ。立浪和義監督（５２）は就任以来、本拠地で待望の初勝利を挙げた。

　試合前まで打率１割３分６厘と不振に陥っていた阿部寿樹内野手（３２）に、指揮官は試合前練習で異例の指示。オフから無駄の少ないフォームにするためテークバックを右耳の後ろで小さく構えていたのを、立浪監督は「昨日、家で阿部の去年とか一昨年の打撃を見ていたら良いスイングをしていた。バットを立てていた方がスムーズに手が動いて、どこのボールにも対応できそうなタイミングで打っていた。本当はなかなかシーズン中に変えろ言うのはあれだけど、明らかに変えた方が絶対に打てるなと思ったので『元に戻せ！』と言いました」と明かす。

　すると、阿部は２回に２号先制弾、同点の８回二死一、二塁では決勝の適時打を放ち、チームの勝利に大貢献。これには阿部も「結果がすべての世界。打ててなかったので、本当に言っていただいたおかげで打てて良かった。ありがたいです」と指揮官の指摘に感謝する。

　チーム関係者は「阿部は新フォームでオープン戦は結果が出ていたけど、シーズンに入ったら苦しんでいた。だけど、ここまで取り組んできたことを開幕して６試合で元に戻せとはなかなか言えない。それを一瞬にして復調させてしまうなんて、やっぱり立浪監督はすごい」とうなっている。立浪マジックで貧打解消となるか。

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