>>798 …😅

【ドイツ】 ドイツの再生可能エネルギー拡大を支える「他国の原子力」
https://www.fepc.or.jp/smp/library/kaigai/kaigai_topics/1259821_4815.html
「脱原子力+再エネ拡大」と「電力の安定供給」は両立するのかという問いに対し、両立すると回答する場合に決まって引き合いに出されるのが、「ドイツは電力輸出国である」というセンテンスである。

確かに、ドイツが年間ベースで電力輸出超過であることは事実だ。しかしそこで忘れてはいけない別の事実が、2点ある。

まずドイツではこれまで、再エネ増加の一方で、石炭火力発電がベース電源として供給力を支え、天候や季節で大きく変動する再エネのバックアップの役割を果たしてきたことである。
これは、ドイツの二酸化炭素排出量削減にとって大きなブレーキとなった。
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もう一つは、大陸欧州の中ほどに位置するドイツにとって、電力輸出国であることは電力完全自給とイコールではないということである。
ドイツでは年間ベースで輸出超過といっても、以下の図2に示すとおり、電力需要のピーク期(冬季)に再エネの出力が下がった場合には、供給力が需要を下回る時間帯が発生する。
この状態で大停電が起きないのは、ひとえにこのギャップを国外からの電力輸入で埋めることができるからである。
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一方、海に囲まれた島国で送電網の国際連系がない我が国では、いかなるときも自国の電源のみで国内の電力需要の変動に対応しなければならない。
出力の変動が大きい再エネのバックアックも、全て国内で確保するほかない。

図3は、図2と同じ期間のドイツにおける電力輸出入の状況を示したグラフである。国際連系する送電線を通じて、隣り合う国々の間では常時、電力の輸出入が行われている。
図3のとおり、ドイツでは再エネが低調な間は輸入超過となり、その電力は主にフランスやスイス、チェコ、デンマークから来ている。
デンマークを除き、これらの国々は全て原子力国である。

ドイツが変動の大きい再エネを増やしてこられたのは、国内の石炭火力と、近隣の原子力国からの電力輸入によって需給のバランスを取ることが可能だからである。
http://imgur.com/exgAbxi.png

対ロ禁輸に後ろ向き 「電気なくなる」―ドイツ
2022年03月07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030700557&;g=int
ベーアボック外相
「禁輸開始から3週間で残り数日で電気がなくなると自覚することになる。制裁破りしか道はなくなる」