気まずいといえば、東京ドームにも不穏な空気が忍び寄り始めているとか。黄色に染めたレフトスタンドの応援団に「六甲おろし禁止令」が発令≠ウれたという。トラ番・織原祥平が教えてくれた。

「初戦(1日)の九回に大山さんがホームランを打った瞬間、狂喜乱舞のファンが思わず『六甲おろし』を大合唱したんです。声を出すのは、もちろん禁止。翌日、ドーム側から、歌わないでください、と厳重注意されたらしいんです。ファンの方がツイッターでつぶやいていました」

気持ちは分かる。分かるけれど…。

今から30年前。劣勢の弱虎に腹を立てたバカなファンが、東京ドームのレフトスタンドから、さまざまなものを投げ込み、試合が中断するという事件が起きた。ラジカセ(危ない!)、バット(なぜ持ち込んだのか)、ビール瓶(持ち込んだらアカンやろ)、コンドーム(いつ使うんや)…。

グラウンドに散乱する光景は、今も脳裏に焼き付いている。情けなかった。それに比べれば歌うぐらいは−。

https://www.sanspo.com/article/20220404-SWR473SR7FLYLB3EFNIPU6VXWM/2/