王者エフフォーリアがまさかの9着に沈んだ。観客席がどよめいたのは3コーナーだ。どうした? 中団外で手綱をしごかれても、荒れ芝の上でもたつくばかり。スパートどころか、位置はむしろ下がった。単勝1・5倍の21年年度代表馬は最後まで本来の伸びを見せることなく、キャリア8戦目で初めて連対を外す自己ワーストに終わった。

横山武騎手 普段は(レース当週も美浦トレセンで)金土に乗れるけど、今回は(金曜の)輸送で乗れなくて、返し馬でピリッとさせようとした。その時から、この馬らしくなかった。早めに(アクセルを)踏んでいきたかったけど余力がなかった。1週前の追い切りでめりはりがなくて、それがもろに出た感じ。

下馬した主戦騎手は肩を落とした。本来の出来になかったのか。初の関西遠征が影響したのか。鹿戸師は「ゲートもうるさくて、うまくリズム良く出られなかった。ジョッキーは『重苦しい動き』と言っていた。追走にも手間どっている感じで。ちょっと分からない」と首をかしげた。

戦前のプランでは宝塚記念を視野に入れていたが、今後については状態最優先となる見通しだ。思わぬつまずきから始まった22年。立ち直るための時間はまだ十分に残されている。


半年お休みしますとかやったら萎えるわ流石に