中田良弘氏が阪神・ケラーをチェック「カーブはジョンソン級」もポイントは直球の強さ
https://www.daily.co.jp/tigers/2022/03/18/0015146147.shtml
デイリースポーツ評論家の中田良弘氏が、八回から登板した阪神の新外国人、カイル・ケラー投手をチェック。カーブについてはかつて虎のセットアッパーを務めたピアース・ジョンソン(現パドレス)クラスと評し、シーズンに向けて直球の強さをポイントに挙げた。

「カーブは非常に落差があったね。代打の中川圭を三振に取ったのもカーブでしょ。
フルカウントから投げているあたり、相当、自信を持っている球種だと思う」と評した中田氏。
「外国人投手は走者が出た時にバタバタする傾向があるから、ランナーが出た時の投球を見たかった。
米国時代の映像を見たときは四球が多かったから。2死からヒットが出て良かったと思ってね。
紅林には1球だけだったけど、クイックで投げることもできていたから、そこらへんは心配ないかなと思う。
そんなに四球から崩れるようなタイプでもない」と印象を語った。
今後のポイントについては「良いカーブを投げているけど、それを生かすのはやはりストレートなんだよね。
きょう見た感じはきれいなフォーシームという感じだった。ジョンソンも同じような軌道のカーブを投げていたけど、
直球の強さがあったからね」と分析。スピードに関してはともにアベレージで150キロ台前半だが、
ジョンソンは2019年に58試合に登板し、58回2/3を投げ、被本塁打はわずか2本。
来日前に3AのHR/9(27個のアウトを取る間にどれだけ本塁打を打たれたか)という指標では、通算140イニングで「0・77」と驚異的な数字を誇っていた。いかにストレートの強さがあったかというのを物語っている。
一方のケラーは3Aで79イニングを投げ、HR/9の指標は「1・14」。
差はあるものの、両者とも打高投低の「PCL(現AAA West)」を主戦場として残してきた数字。
データを見ればケラーの潜在能力は高いと言える。
ジョンソンのように不動のセットアッパー、そしてスアレスに代わる守護神として君臨できるか否か−。
中田氏は「カーブに関してはジョンソンクラスと言えるだろうね。それを生かす直球の強さが出てくるかどうかがカギになると思う」と評した。