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後任監督にフランク・ロビンソンが就任するが、そこからも負け続ける。10、15…。同26日には19連敗まで伸び、ロビンソン監督の元に当時のロナルド・レーガン大統領から激励の電話がかかってくる事態にまでなった。クラブハウスには連敗脱出に備えてシャンパンが用意されるが、まだ連敗は止まらない。

同28日、ツインズに2―4で敗れてついに21連敗。球団DJのボブ・リバースさんは「オリオールズが勝つまで放送を続ける!」と公言してしまい、255時間以上も放送ブースでDJを続けた。ボルティモア銀行の女性行員も「勝つまでパンストをはかない」と宣言した。

長い、長いトンネルを抜けたのは翌29日。開幕から26日目だった。ホワイトソックスに9―0で完封勝利。リプケンも本塁打を放ち、勝利投手となったウィリアムソンは「まるでワールドシリーズを戦ったみたいだ」と興奮を隠せず。最後の3イニングを抑えたシュミットも「9点もリードしているのに、9回のマウンドは足の震えが止まらなかった」と振り返った。ボルティモアの街はお祭り騒ぎ。そして、勝つまでDJを続けたリバースさんは10日ぶりにようやく帰宅した。(記者コラム・鈴木 勝巳)
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