栗田尚樹なんとかしろ

ミスター・ポテトヘッドことウィーラーが、打席にやって来た。
8回。3点を勝ち越し、なお2死三塁。隣にはミセス・ポテトヘッドの姿はない。
最愛の夫人に早く会いたいと言わんばかりに初球から振った。左翼への2号2ラン。
初の「3番」でスタメン出場した15日広島戦では、移籍後初の1発。
目、鼻などのパーツを取り外し可能な本家と同様−。
先発でも途中出場でも、出番を入れ替えても結果を出せる。
「チームの雰囲気がいいし、溶け込んで自分の仕事ができてる」と“無限のかなたへ”放物線を描いた。

「無限のかなたへ」と言えば、巨人のバズ・ライトイヤーも、この回に暴れた。体重100キロのドッシリした「バズ・岡本様」。
第3打席まで凡退したら、さすがの「仲間」も不安がる。
迎えた第4打席は、1−1の無死満塁。「(チャンスでは)強く意識持って臨んでいます」と左翼線へ2点適時二塁打。
エイリアンが「か〜み〜さ〜ま〜」と言わんばかりに「バズ・岡本様」のレーザー光線で、開幕から13試合連続無失点の中日福を粉砕した。

「あんたは俺の相棒だぜ! 」。そんな風に岡本を見つめ、坂本は二塁から生還した。
映画の主役がウッディならば、チームの「顔」坂本も黙っていなかった。
自身も岡本同様に3打席目まで無安打。
愛馬・ブルズアイにまたがっていなくとも、2年連続打率3割超えの男には技術がある。
無死一塁から外寄りのカットボールを左翼線への二塁打とし、チャンスを広げた。

おもちゃの世界のごとく、面白いように打線が機能。
原監督も「打順がというか、中軸が機能してくれましたね」と称賛した。
これで3カード連続の勝ち越し。
前日に連勝は7でストップしたが、「8」回に「トイ・ストーリー打線」が「俺〜がついてるぜ〜」と巨人ファンを笑顔にした。
【栗田尚樹】