巨人・原辰徳監督(63)が4日、小林誠司捕手(32)を副主将に任命していたことを明かした。

 発端は、主将の坂本が左内腹斜筋筋損傷のため開幕1軍から漏れ、指揮官が3月25日の中日との開幕戦直前ミーティングでキャプテン代行に小林を指名していたこと。開幕3戦目の27日から坂本が戦列復帰し“お役ごめん”となるところが、原監督は「キャプテン代行にして1日か2日だったからさ、指名した方もちょっと忍びない」として、ナインにある提案をした。

 「『みんなどうだい? 副キャプテンにしよう。異議あるかい?』と言ったら異議ないと。よし、じゃあもう今日から副キャプテンにしよう」

 満場一致で、近年の巨人では例のない新ポスト就任となった内幕を明かした。元来から小林の持つリーダーシップを評価していた。「原点に戻って、取り組む姿勢だったり、成長はすごく感じた」として開幕スタメンマスクも託した。だが一方で、坂本、菅野、丸ら主軸に、どこか遠慮しているように映ってもいた。今季の大きなテーマは、その3人に依存しないチーム作り。年齢層でも上の方になってきた小林に“立場”を与えることで、「支える」から「引っ張る」意識に変えたい狙いもあるのだろう。