>>443
ウクライナのNATO早期加盟、阻止は妥当だった メルケル前独首相

【AFP=時事】ドイツのアンゲラ・メルケル前首相は4日、2008年の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でウクライナの早期加盟を阻止した自身の判断について、妥当だったと擁護した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は当時の独仏の姿勢について「判断ミス」だったと批判。
ロシア軍が民間人を虐殺したとされる首都キーウ郊外のブチャの名を挙げ、「メルケル氏とサルコジ氏(2008年当時の仏大統領)をブチャに招待する。14年にわたる対ロシア譲歩政策の結果を見てほしい」と語った。
メルケル氏の報道担当者はこれについて短い声明を出し、「2008年のNATO首脳会議における自身の判断を現在も支持している」とした。

昨年退任したメルケル氏は、かつて自由主義陣営のリーダーと称賛されていた。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻を受け、対ロシア融和政策によってドイツと欧州を脆弱(ぜいじゃく)化させたとの批判も出ている。
特に、ドイツがエネルギーをロシアに大きく依存していることが問題となっている。
天然ガスの輸入全体に占めるロシア産の割合は2014年には36%だったが、今年2月のウクライナ侵攻時には55%に上っていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20220406042833a&;g=afp