中日が見る目の確かさに自信を深めている。ソフトバンクにFA移籍した又吉克樹投手(31)の人的補償として加入した岩崎翔投手(32)に関して、ライバル球団の関係者からも上々の評価を得ているからだ。「本当に中日はいい投手を獲得した。又吉以上に活躍する可能性だってあるし、人的補償というよりも、これはトレードといってもいい。どこのチームでも手を上げて欲しがる選手だよ」と言われて、悪い気がするはずもない。

 2018年に右ヒジ手術をしてから満足な成績を上げられずにいたが、昨年は自己最速の157キロをマーク。防御率こそ4・17とイマイチだったが、48試合に登板して2勝5敗6セーブ、14ホールドと完全復活への手応えはつかんだ。

 17年には70試合に登板して40ホールドで最優秀中継ぎ投手にも輝いており、他球団が一目置くのは当然のこと。中日関係者も「岩崎がプロテクトから外れていたのは間違いなく掘り出しもの。普通は人的補償での入団となるとショックを隠せないものだが、岩崎はこれをチャンスと捉えて、立浪監督や球団に感謝して恩返ししようと張り切っている。意気に感じて投げるタイプだけにやってくれると信じている」と自信を深めている。