橋下徹は伊藤真という憲法学者の影響をかなり受けてるらしい。



橋下徹氏に見る憲法学通説の病理

https://agora-web.jp/archives/2055848.html



ところが、芦部ら憲法学通説は、この素直な憲法典の読解、憲法制定の趣旨の理解、および日本の現行法制度の仕組みを、「憲法は、冷戦中の二極対立構図から距離をおき、中立外交を目指すことを憲法が命じている」などという空想だけで否定しようとする。せいぜい、われわれ憲法学者の多数(及び伊藤塾の塾長と受講生)は、そのように信じているのだから、それが絶対だ!といったことを、言うだけである。全国の大学法学部に張り巡らされた明治期からの人事制度と、司法試験・公務員試験の仕組みを背景にして、そう言うだけである。


もし日本人が、憲法によって、非武装・中立を絶対義務として命じられている国民なのであれば、日本人がウクライナ人に対してもそれを説教してしまうのも、ありがちなことである。
プーチン大統領は、ウクライナに対して「非武装・中立化」を強要しようとしている。その根拠は、プーチンの個人的な歪なイデオロギー的信念である。日本の「憲法学通説」論者たちも、日本人に「非武装・中立化」を強要しようとしてきた。その根拠は、「憲法学者の間の多数説=憲法学通説」によってのみ決定される憲法解釈に依拠した「国際法に対する憲法の優越」説なるものだが、実はやはりイデオロギー的な自作自演の理由でしかない。
橋下氏は、憲法改正論者とされるが、基本的な憲法理解・世界観は、伊藤真氏のそれなのであろう。そうだとすれば、橋下氏の現実離れしたウクライナ降伏論も、橋下氏なりの世界観にもとづくものであることがわかってくる。


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