最内枠からVロードを駆け抜けてみせる。フィリーズR2着のナムラクレアは8日、栗東坂路を駆け上がって体調を整えた。筋骨隆々の馬体、そして春の日差しを反射させるツヤツヤな毛ヅヤから、絶好調は間違いなし。長谷川師も「調子がいいから追い切りも時計が出たのでしょう。体の張りもいい」と手応えをにじませる。

 ここまで6戦して、小倉2歳S制覇など掲示板外ゼロの堅実派。デビュー当時から大きな馬体重の増減はないが、「もともと筋肉量は豊富でしたが、筋肉が太くなってきたと思います。今の時期の女の子にしては本当にたくましい体つき」と成長ぶりに目を細める。

 今回は0秒5差の5着に敗れた21年暮れの阪神JFと同じ1枠1番からの戦い。「ひるむタイプの馬でもないし、基本的にスタートセンスもいい。真ん中ぐらいがいいなと思っていましたが、内を引いたということは腹をくくれということでしょう」とニヤリ。波乱が続く今春のG1戦線。今週はアッと驚くイン強襲劇で、仁川にどよめきを巻き起こす。


これはへまちん”ヤリ”やね