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データの再現性 E(低)
科学論文での厳密な報告がなく再現性を評定できない。ご飯に声をかける実験など、派生した実験の結果が多数の個人から報告されたとしているが、報告バイアスがかなり強いものと推測できる。


データの客観性 E(低)
本言説の報告のほとんどは、江本氏の著書出版で行われており、厳密な論文報告は出されていない。実験の体裁はとっているものの、科学の実験としては十分にコントロールされているとは言い難い。一般読者からの「実験報告」をそのまま次の著書に載せている例もあり、結果の解釈も多分に恣意的である。
また、実権者の主観で“きれいな結晶”を認定しており、その基準にはばらつきがあることが予想できるため客観的な判断とはいえない。結晶の取扱いが難しいとして、結晶実験はほとんど特定のスタッフによって行われている。ゆえにデータの客観性は低いといえる。


データ収集の理論的妥当性 E(低)
データとして得られた“きれいな結晶”が本当に言葉によってきれいになったのか判別できない。また、その言葉には本当に「波動」という作用が働いているのかという理論自体が支持されていないうえ、「波動」という概念も不明瞭なため妥当性を評価できる水準にない。


理論によるデータ予測性 E(低)
主張自体は形式上の予測性は持つが、主張が信頼できず現象も再現できないため予測しているとはいえない。また、本言説の理論への反証が実質的に行えない以上、予測性のある研究を行っているとはいえない。


議論の歴史性 E(低)
本言説は実質的に江本氏一人によって構築されてきた上、関連団体内部にて批判的な議論を行っているようには見られない。また、他の研究者などから指摘されている科学的な議論としての「批判」を反省的に受けとめ改善してもおらず、江本氏による啓発活動として見るほうが妥当である。科学的な議論が行われていないため、歴史性は低評価である。
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