権藤「今は中6日、中5日での登板だから、年間、多くて30試合も投げられない。それだったらちょっと勝ち運に恵まれなければ、もう20勝には届かなくなってしまう。肩は消耗品だから、イニングや球数を制限するというのはわかるけど、だったら、中4日でまわれば、登板数が増えて20勝できる確率は上がるわけでしょう」

 先発投手はもっと投げるべきだ、と言っているのだが、決して根性論ではない。

権藤「私は、ピッチャーは中4日で100球投げるより、中6日で150球を超えて投げる方が、ダメージは大きいと思う。監督やコーチをやってきた中で何気ない会話の中で、投手にヒアリングもしてきたしね。

 例えば先発した翌日に『お前、明日も投げるか?』と聞くと、『いえいえ……』となるけど、2日後に同じことを聞くと『うーん、どうですかねえ……』になって、3日後に聞くと『いけないことはないです』となる。

 自分の経験からも投手の体というのは中2日で投げられるようにはなるんです。3日あけば回復する。それで心を回復して、気持ちを戦いに持っていくためにあと1日。中4日であれば、ほぼ万全でいけるんですよ」

権藤の中4日100球で20勝という考え